2014年の受講生より


ピアノ部門

  • 2014年夏期ピアノ部門
  • 2014年夏期ヴァイオリン部門
  • 2014年春期ピアノ部門
  • 2014年春期オペラ部門
  • 2014年春期ヴァイオリン部門
  • 2013年夏期ピアノ部門
  • 2013年夏期ヴァイオリン部門
  • 2013年春期ピアノ部門
  • 2013年春期オペラ部門
  • 2012年春期ピアノ部門 

● 2014年夏期ピアノ部門受講生より

齋藤 尚子(桐朋学園大学音楽学部3年)

 

今回で二回目の参加となったこのセミナー。前回よりもさらに実りのあるものとなりました。

 

夏のミュンヘンは、日本より湿気が無くカラッと乾いた空気が心地よく感じられました。その中で迎えたセミナーは、一回目よりも緊張しましたが、とても良いレッスンを受けることが出来ました。今回は、シェーファー先生のレッスンを四回、ベッケラー先生のレッスンを二回受けました。自分自身、ハードなスケジュールでしたが、とても充実した日々を送ることが出来たと思います。

 

今回は、古典派を中心にお二人に見てもらいました。他人とは関係のない自分だけの演奏、そして音楽を深く読み、それを表現すること…今回のレッスンでも多くのことを学びました。日本とは違った、音楽に対する考え方、感じ方をこのセミナーでは学ぶことが出来ます。そして、それは自分の演奏を良く変えていっているのを、自分自身でも実感します。これは本当に素晴らしいことだと思います。

 

今回は、Dr. Lanzご夫妻の所でホームステイをさせていただきました。友達と二人で初めての経験ですごく緊張しましたが、温かく迎えて下さったご夫妻とのお話は、勉強にもなりましたし、とても楽しかったです。ご夫妻の前で友達と二人でやったミニコンサートは、今でも思い出します。本当に何から何までして下さって、充実した生活を送れたのも、ご夫妻のおかげです。

 

そして、今回はたくさんのサロンコンサートで演奏をさせていただきました。この事は自分にとっても良い勉強になりましたし、人前で演奏する楽しさ、達成感を改めて感じることが出来ました。お客様の温かい拍手、声援は今でも心に残っています。また、今回はコンスタンツへ行って演奏する機会もいただきました。コンサートでは、ドイツで勉強されている方達ばかりだったので、勉強になることばかりでした。声楽の方もいて、言葉のこともあって、あまり会話は出来ませんでしたが、とても親切な方でした。どの演奏も本当に素晴らしいもので、良い刺激をもらいました。

 

今回このような機会があったのも、小長様のおかげです。本当にありがとうございました。そして、長い間サポートして下さった、朝島様含め受講生友の会の皆様、本当にありがとうございました。またこのセミナーを受けたいと思います!

伊波さくら(桐朋学園大学音楽学部3年)

 

私にとって2回目の海外となったこのセミナーは、友人に誘われて参加を決めました。元々、海外のセミナーを受けようと考えていたのですが、沢山のセミナーがある中でどれを受ければいいのかと悩んでいた私にとって、とても嬉しい誘いでした。

 

セミナーの評判は友人から聞いていたので、期待を胸にドイツへと向かいました。今回はシェーファー先生とベッケラー先生のお二人にレッスンをみて頂きましたが、どちらもとても魅力的な先生で、先生方の音楽に触れるたび感動で涙が出そうでした。先生方とのレッスンはすごく楽しく、純粋に音楽を楽しんでいたなと思います。気づいた時には、今度のセミナーまでにはこの曲を仕上げようと、無意識に次回もまた参加する計画まで立ててしまっていました。このセミナーはリピーターが多いと聞きましたが、その理由がわかった気がします。

 

そして今回、友人と2人でホームステイをさせて頂きました。私達を迎えて下さったご夫婦は本当に本当に素敵な方で、今考えればご迷惑だったのではないかと思える事まで、私達のために沢山の事をして下さいました。本当に感謝の言葉しか出てきません。

 

最後に、私がこのように充実した日々を過ごせたのも、小長久美様、友の会の皆様のお陰でございます。また、沢山の貴重な経験をさせて頂きまして、本当にありがとうございました。感謝しています。

滝口歌菜(武蔵野音楽大学3年)

 

インターネットで色々な音楽セミナーを調べいたところ、私の好きな作曲家とシェーファー先生の得意とするものが合致したため、ぜひレッスンして頂きたいと思い参加に至りました。今回が初めてのセミナー参加そして初ヨーロッパで、期待で胸は高鳴る一方でしたが、1人で参加ということに多少の不安もありました。

 

レッスンが始まり、音楽大学に通う日々を過ごしていくうちに、不安はなくなっていきました。私はシェーファー先生に4回レッスンして頂きました。4回とも異なる時代の作曲家の作品をみて頂きましたが、作曲家についてその作品を作曲した経緯など、私の知らなかったことをたくさん教えてくださいました。音の響きの違いや指先の使い方などの細かな部分から、曲全体を大きく捉えてフレーズを考えることなど非常に勉強になるレッスンをして頂きました。平凡な私のピアノが、先生の具体的なアドバイスのおかげでたくさんのカラーをつけることができました。ユーモアたっぷりに楽しく教えてくださるので、映画を上映している様だったと後でレッスンを聴講していた友達に言われる程でした。

 

今回のセミナー参加でミュンヘンが大好きになった理由の1つにホームステイの体験があげられます。私は2軒のホームステイ先にお世話になりましたが、どちらのご家庭も温かく受け入れてくださり、自分の家のように過ごさせて頂きましたから、お別れの時が悲しくてたまりませんでした。ホストファミリーの方ともっとドイツ語でお話できたらと強く思い、帰国後ドイツ語学校に通うきっかけになりました。

 

ミュンヘンは治安もよく親切な人ばかりなので、1人で街を散策するのもとても楽しく、お気に入りの教会にはセミナー期間中何度も足を運びました。セミナーで出会ったお友達とは美術館に行ったり、ガイドブックを見ながらカフェに入ったり、この街で過ごす日々がいつも特別に感じられました。

 

素敵な先生方と、仲間と、魅力にあふれている街並みとそこの人々、たくさんのことが私を大きく成長させてくださいました。修了コンサートでは、その全てのことに感謝し気持ちを込めて演奏させて頂きました。弾き終わった後の聴きに来てくださった皆様の笑顔がとても印象的で、またここに戻って来たいと強く思いました。

 

このように素晴らしい日々を過ごすことができたのも全て、主宰の小長久美様をはじめ、受講生友の会の皆様のご厚意、ご尽力のおかげです。皆様の”心に響く音楽を語る人に”という受講生への熱い思いが伝わる素敵なセミナーでした。思い切って参加してみて本当に良かったと思っています。心より感謝申し上げます。

佐藤和穂(全日本ピアノ指導者協会・国際芸術連盟会員)

 

子供が小学校に入って初めて迎える今年の夏休みに、ミュンヘン音大の夏期講習会に参加する機会を得た。たまたま家族ぐるみのお付き合いをしている西川さんが一年間ミュンヘンに滞在されていて、お子さんもいらっしゃるので、是非親子で来てほしいと、声を掛けて頂いたからだ。また、ミュンヘンは20年以上前に、外交官夫人の田村久美子先生と訪れ、3ヶ月は滞在したことのある場所だったのでなおさら親近感が湧く都市でもある。しかも友人宅から徒歩13分の場所に音大がある!

 

講習会開始の5日前にはミュンヘン入りして、ザルツブルクのモーツァルトの生家へも訪れる機会があり、じわじわヨーロッパの古の作曲家がいつもより身近に感じられてくる。また、何か特別なミサの日だったのか、講習会開始日の7月27日はミュンヘン中の教会の鐘が長い時間鳴り響いて、テレビでは荘厳なミサが放送されていた。人々の生活の中にキリスト教の精神や音の響きが浸透しているのだなと、痛感した。

 

さて、午後から始まったオリエンテーションを終えると直ぐに最初のレッスンが始まった。私はベッケラー先生とシェーファー先生と二回ずつのレッスンをお願いし、次回のリサイタルでプログラムのメインとする作曲家フランツ・リストの作品を中心に、バッハもみて頂いた。印象的だったのは、バッハの『トッカータ』で、ベッケラー先生の確実に音楽を自分のものにするような本質的な練習のやり方や、素晴らしい建築物を作るかのように、曲を構築するには楽譜を良く読んで、自分なりのコンセプトをはっきり持つべきというご指導。リストの『ため息』や、『ラ・カンパネラ』では有益なテクニックも具体的にアドバイス頂けた。

 

シェーファー先生には、『ため息』では音楽のもつ雄大なフレーズ感や、重音を含むアルペジオ等の無駄な力を掛けないナチュラルな弾き方を、また『ラ・カンパネラ』では演奏効果を発揮するテンポ設定の仕方や奏法を、『ハンガリー狂詩曲』ではジプシーの持っている激しいリズムや歌い回し、テンポ感をご指導頂いた。レッスンは大変楽しく、シェーファーワールドに引き込まれていくような情熱的なレッスンだった。また、今回の講習会では指導陣はもとより、コンサートオーガナイザーの小長先生、友の会の朝島さん、藤東さんのセミナーサポート体制や、スタインウェイでさらえる広いミュンヘン音大の練習場確保や時間調整等、海外講習会としては最高の練習、レッスン環境を頂けたように思う。

 

まさかこの歳で20代の方々と一緒に講習会を参加する事になるとは思っていなかったが、若いピアニストや学生さんのレッスンを聴講して、新たな発見や刺激を沢山頂けた。何だか友人家族が帰国しても毎年子供とミュンヘンに来てしまうのではないかと、帰国してから安い航空券を検索している自分を失笑してしまう今日この頃。ミュンヘン滞在中は本当に皆様にお世話になり、感謝の気持ちで一杯です。有り難うございました。

河野早紀(福岡教育大学卒業)

 

3月に受講したミュンヘン国際音楽セミナー、その時の感動が忘れられず再び受講いたしました。

 

シェーファー先生のアドバイスで自分の思っていたものとは全く別の、新しい世界が開けました。特に、ショパンのソナタ2番をレッスンして頂いた時は驚きの連続でした。シェーファー先生は、これまで様々なピアニストがやってきたことに縛られず、楽譜に書いてある通りに演奏するべきだとアドバイスしてくださいました。そのレッスンで見えたショパンのソナタ2番は、どの部分を取っても生き生きとしていました。今までわからなかった曲の魅力を存分に味わうことができました。

 

また、今回は時間の許す限り他の受講生の方々のレッスンも聴講させていただきました。そこでも多くの驚きと感動の連続でした。受講生の方々からも演奏や会話を通して、様々なことを学びました。本当に多くの勉強の機会を得ることができました。

 

春にミュンヘンを訪れた時は、初めての海外ということもあり、様々なものをじっくり見て考えることができませんでしたが、今回は落ち着いて過ごすことができました。とはいえ、生活のことや交通のことなど、戸惑う場面もありました。そのような時、友の会の方々が助けてくださいました。また、ドイツでの生活のこともお話しして頂き、楽しいひと時を過ごすことができました。再びお会いすることができ、嬉しかったです。そして今回も、出発前から小長様に様々な相談をしておりましたが、現地でも親切にして頂きました。心より御礼申し上げます。

 

今回のセミナーも私の人生において、重要な日々となりました。引き続き、この体験を生かして、勉強していきたいです。

杉野沙瑶子(桐朋学園大学音楽学部4年)

 

今回、私は初めてこのミュンヘン国際音楽セミナーに参加しました。

シェーファー先生とベッケラー先生のレッスンを2回ずつ受講したのですが、どちらの先生方のレッスンも、本当に素晴らしいもので、もっともっとレッスンを受けたい!と思いました。

 

シェーファー先生は、エネルギーとユーモアに満ち溢れた方で、曲の中でまだ自分なりのイメージができあがっていないところが何ヶ所かあったのですが、先生はまた全然違う角度から、それも自分では全く思いつかないような、様々なイメージを与えてくださり、音楽が生き生きとしたものに生まれ変わるのが自分ではっきりわかりました。エネルギッシュでダイナミックな流れの中に、細部での細やかな指導をしてくださり、先生のもっている引き出しの多さにただただ圧倒されました。新しい発見がたくさんあり、そして、普段弾くことに一生懸命になるあまりつい忘れてしまいがちな、音楽を楽しむ、ということを改めて肌で感じて学ぶことができました。

 

ベッケラー先生には、シューベルトのソナタをみていただいたのですが、曲の背景にある作曲者の様々な心情が、曲の中でどう表現されているのか、先生はお話してくださいました。また、美しく和声を響かせる方法や、もっと音楽的にするための間の取り方のコツなどを伝授してくださり、気がつくと、弾きながら曲の音楽が自分の体の中に自然と入ってくるのがわかりました。優しくて温かな、先生の奏でるあの美しい音色は今でも心に残っています。

 

そして、今回ホームステイをさせて頂くことができました。ホームステイ先の方は本当に本当に優しい、温かな方で、一緒にオペラに連れていってくださったり、美しい湖のほとりでご飯を食べ、水に入ってミュンヘンの美しい自然の空気を感じることができたり…色々な所に連れていってくださいました。言葉が十分に話せたわけではなかったのですが、いつも温かい笑顔を向けてくださったホームステイ先の方と心で通じ合うことができたのではないかなと思います。私にとってかけがえのない1週間となりました。

 

小長様、スタッフの方々には本当によくしていただき、心から感謝しております。本当にありがとうございました。

前田ゆき絵(鹿児島大学教育学部4年)

 

「本場を感じたい」。これが、私のミュンヘン夏期国際音楽セミナーに参加する理由であります。いままでヨーロッパを訪れたことがなく、去年から様々な海外セミナーの募集を見つけては、憧れを抱いていました。しかし、漠然とした夢がいざ実現すると、期待と不安が入り混じり、ピアノに取り組む姿勢もこれでいいのだろうかと疑問が生じたままミュンヘンへ飛び立ったので、本当に心配でした。

 

今回私はベッケラー先生のレッスンを受講しました。先生から溢れ出る洗練された音色は、あたたかくて繊細で、非常に輝いていました。今でも脳裏に焼き付いています。「このような音色が出したかったんだ」と強く思い、4回のレッスンで少しでも近づけられるよう、手首の使い方や姿勢、響き、音の方向性など、丁寧に教えていただきました。また、私の苦手な暗譜をどうやって音楽的に取り組んだらよいのかについても、詳しく教えていただきました。日本に帰ってからの練習方法や、曲との向き合い方を現状打破できるヒントをたくさん見つけることができたレッスンだったと思います。また、レッスン室の天井がとても高く、音もよく飛んでいくので、どのような音を出したいのか、今まで以上に想像が膨らみました。この感覚を忘れないでいたいと思います。

 

セミナー期間中、多くのレッスンを聴講させていただいたり、中心部やイザール川散策、美術館や教会、宮殿を訪れたりとアグレッシブに行動しました。広大な土地と統一感のある町並み、歴史的な建造物に圧倒され、気持ちも大きくなれた気がします。特に宗教画や教会で感じた静けさ、祈りの気持ちに触れることができたのは印象的でした。

 

このように、初めてのヨーロッパで毎日快適に過ごし、学ぶことができたのは、小長様をはじめ、友の会の皆様の支えがあったからだと思います。心より感謝申し上げます。セミナーを通して、自分自身を見つめ直すことができ、これからも音楽をひたむきに学び続けていきたいと思いました。貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました。

庄村栞莉(鹿児島大学教育学部4年)

 

高校二年生の時初めてドイツへ行き、その時からまた必ずこの土地を訪れたいと思っていました。そして、大学生活最後の年に友人の紹介で出会ったのがこのセミナーでした。実際にドイツへ行くまでは、言葉やレッスン曲目、乗り物での移動など不安もたくさんありましたが、セミナー初日でその不安もほとんどなくなってしまいました。

 

私は、ベッケラー先生のレッスンを4回受講しました。レッスン初日、私は大好きなバッハの協奏曲を持っていきました。先生は、私のやりたい音楽を存分に尊重してくださり、そこからさらに音楽が広がっていくような素敵なアドバイスをたくさんくださいました。好きではあったけれど、これでいいのだろうかともやもやしていた部分のあった協奏曲が、先生のレッスンによって自信をもって演奏することが出来るようになりました。更に、協奏曲は、演奏解釈の他にもどうしたらソリストらしく演奏出来るか、聴衆に自分が感じている緊張感や気持ちの高まりを伝えられるか等も教えていただきました。

 

そして、ベートーヴェンを後半2回では教えていただきました。初めて先生の前で演奏したときと、修了演奏会で演奏したときとは、自分でも大きく変わることが出来たと感じました。それは、私の不安な気持ちを察して丁寧に本当に優しく語りかけてくれた先生のおかげであると思います。先生の音もまた心が温まるような優しい響きであり、ピアノを離れているときでもその響きが思い浮かべられます。

 

本当に4回のレッスンは充実しており、とても幸せな時間でした。自分の演奏が変わっていく喜びや、響かせたい音をイメージしてそれを追及する楽しさを、ベッケラー先生は言葉、身体そして音を使って惜しみなく教えてくださったと思います。修了演奏会でも、先生とのレッスンの情景が頭に浮かび、とても幸せな気持ちで演奏することが出来ました。今までただ緊張の押しつぶされてしまうという演奏に悩まされていましたが、演奏を楽しみ、それを伝えるという楽しさを確かに感じることが出来たと思います。

 

今回の滞在では、観光も充実していました。特に心に残っているのは教会で聴くことが出来たパイプオルガンの演奏です。今までよく日本でのレッスンでオルガンのようにと指導を受けることがありましたが、実際に聴いたオルガンの音は、私の心を包み込みいつまでも深く優しく響いていました。これがオルガンの音なのだな、と思い涙が溢れました。ドイツの荘厳な建物や、素敵な街並みを目で見て、自分の足で歩き、私自身の心はもちろん、音楽も豊かになったのではないかと思います。

 

このセミナーは、本当に楽しくてあっという間の時間でした。受講している仲間も自分と同じように音楽を愛しているため、共に語り合う時間は楽しくて、様々な考えを聞くことが出来ました。さらに、通訳の小長さんや友の会の方々には、たくさん相談にものっていただいて、とても感謝しています。

 

ここで出会えた全ての人と、これからもずっと音楽を通してつながっていけたらと思います。

池田理奈

 

今回初めてミュンヘン国際セミナーに参加させていただきました。1人で海外に行くというのも初めてだったので不安が大きかったのですが、ホストファミリーのキーナーさんや受講生の方々が温かく接してくださったおかげで10日間がとても充実した楽しい時間になりました。

 

私はシェーファー先生とベッケラー先生に2回ずつレッスンをしていただきました。シェーファー先生はパワフルなジェスチャーでイメージを的確に伝えてくれる情熱的なご指導をしてくださいました。自分で勝手に妄想せずに楽譜に書いてあることに忠実に演奏すること、そして作曲者がどんな時代をどんな想いで生きてきたかを考えることを学びました。今までこぢんまりとしていた私の演奏が、大胆なものに変わりました。

 

ベッケラー先生は手首の使い方や脱力の重要性を学びました。今までずっと明るい音や小さくても響く音の出し方が分かっていなかった私に優しく手を差し伸べ、具体的な身体の使い方を教えてくださいました。力まなくても簡単に綺麗な音が出るでしょう、という先生の言葉が今でも心に残っています。

お二人のレッスンは対照的でしたが、音楽を楽しむという点は共通しているのだなと感じました。

 

レッスン以外での大きな経験はキーナーさんのご自宅に滝口歌菜さんと一緒にホームステイをさせていただいたことです。キーナーさんには本当に温かいおもてなしをしていただき、感謝してもしきれないほどです。空港までのお迎えや毎日の朝食、電車やトラムの乗り方、私の途切れ途切れの英語やドイツ語を聞き取ろうと努力してくださったり、翻訳アプリを使って日本語を表示してくださったりと数えればきりがありません。またドイツへ来た時は泊まりにきてね、と気さくに言ってくださった時は本当に嬉しかったです。まるで本当の姉のように明るくおおらかな方でした。

 

また、初日から修了コンサートまで通訳やサポートをしてくださった小長さん、受講生友の会の皆様にとても感謝しています。初めて参加したのがこのセミナーで本当に良かったです。いつかまた参加出来ることを楽しみにこれからも自分の演奏を磨いていこうと思います。

阪野未彩季(名古屋音楽大学大学院1年)

 

ミュンヘン国際セミナー期間中、本当に充実した時を過ごせました。先生方の手厚いレッスン、とても良い環境での練習、スタッフの皆様のご支援などのおかげです。

 

このセミナーで自分を見つめ直すことができ、新たな発見や再確認することが沢山ありとても価値ある時を過ごせました。この経験を活かして今後も勉強を続けたいと思いました。

Cui, Xiuyan(中国 Central Conservatory of Music Middle School)

 

离开的那天,慕尼黑的天出奇地明媚。心里本来满是哀愁,也被阳光涤得散了开去。就像是这座城市吧,临了也会给我一个温暖的拥抱。

九天.时间在一瞬中走得慢极了。

还记得您呢,敬爱的Schäfer教授!您让我的心灵在音乐上,第一次有了放飞的自由。您从来不会告诉我“你要这样做”,而是给我您的建议,让我听从我自己的内心。在课堂上,我也会惊喜地发现,原来看似死板的音符中蕴藏着那么多灵光,原来音乐真的如您所说,“有着太多可能性”;一开始脑子里想的只有音高、节奏,只要没有错音就好了,但每次上过您的课,回到琴房,小心翼翼又满心欢喜地找寻自己心中的想法,那真是太美好的过程!

虽然您的头衔是“教授”,但完全没有传统观念里那种沉闷、或是骄傲的印象。相反,我倒认为您是一个那么热爱生活的人。上课的时候,外面有车鸣笛,您就会在钢琴上嘻嘻哈哈地把汽笛的音高弹出来,有时窗外也会有小孩子玩乐的声音,您听到了也会有大大的欢欣;还记得一次我下了您的课,我们一同出了琴房。当时天色已晚,练琴的学生也已经陆续回家,整个大楼静悄悄的。这本来也不是什么很大的事,但您突然停住了脚步,仔细聆听了一会,有些惊奇地转向我,说“哇!好安静!”而后您又有点像是要细细品味自己的回声,静自伫立。我有些惊奇——好一位细心、可爱的教授!

亲爱的Konaga,我想我一定会永远爱着您。一开始与您通邮件,尽管当时我的德语那么差劲,您还是不厌其烦地一一解答我的问题。您和我的母亲同辈,但无论什么时候——包括在慕尼黑——都是用敬称,一直都在邮件里安慰我“请您不要有任何担忧!”

第一天的Meeting,大家要做自我介绍。我心里“咯噔”一下,大家用日语介绍当然容易得多,可我呢?就当大家都跃跃欲试要发言时,您又乐着加了一句“但是——只能用德语,或者英语!”然后有些调皮地冲我眨了下眼睛,又大声地说“崔小姐,我知道你说得很好的,没问题!”您可知道,这给了我多大自信。当您知道我想报考这里时,又再三“怂恿”:“您就来嘛,我一定帮您!来考慕尼黑吧,一定要来哦!”可惜我的语言还是无法支持我说太多,除了感谢,真不知如何表达我心里那份感动。

还记得你,Asashima,那么友善的日本人。这几天里我跟你的关系是最近的了!还记得第一次见面,实在不知说什么好,冒出一句语法错误的“很高兴见到您”。而你呢,急忙热情地握住我的手,连连说着欢迎的话,免得了我那么大的尴尬;你说的第二句话就是让我别用敬称,不要那么客气,之后的谈话一下轻松了好多;中途妈妈表示不想跟去,让我转述时,我又因为紧张说错了话,你微笑着纠正我说,“你的妈妈不想去,对吗?”问的同时把正确的语法说给我听。我当时就已觉得,可以放心、真诚地与你交谈。

身为唯一的中国人,我在开始还是有些自卑的。但你总是会特地把德语说得稍微慢一些,中途你跟我说起之后家庭音乐会的事宜,怕我没听懂,又在卡片上写一遍——那张卡片现在还在包里呢。就这样,我也很快地融入了这个团体,也敢不再细细思量语法、动词变位,大胆地跟你聊天。

在那几天里,我常疑惑,你为什么这样热情地帮我呢?我现在其实也还在问。你常跟我提起考学须注意的事项;你常说我的德语好,尽管事后回忆起来出了那么多错误;当我有一些复杂的句子说不出来时,你会一直鼓励我“试试嘛!”然后一点一点教我说,直到学会……太多太多,最后临别我哭着跟你道谢又道歉——为着那么多的烦扰——你都说着一定一定不用,附上一个大大的拥抱。

这真是美好,我在异国他乡收获了满满的善意,与感动。相逢何必曾相识。

慕尼黑,慕尼黑,上帝之手曾抚过。与你不过九天之缘,却让我如此想念。我想,不论是谁,被你拥入怀,都会得到上主的恩赐与亲吻,从而变得美好吧。


Es ist mir doch eine große Ehre, an diesem Meisterkurs in München teilgenommen zu haben. Es hatte mir wirklich sehr gut gefallen!

 

Zuerst war Professor Schäfer geeignet zu mir. Er brachte mir die Technik und Denken von der Musik bei. Unter der Anweisung von Prof. Schäfer war mein Niveau sprunghaft gestiegen. Es war mir besonders eindrucksvoll, dass er einen so reinen Musikstil spielen konnte! Übrigens war Prof. Schäfer auch sehr freundlich, damit ich mich nur auf das Musikstudium konzentrieren konnte, ohne Angst.

 

Ich muss hier auch Frau Dr. Kumi Konaga sehr dankbar sein, weil sie mir sehr viel half.  Es war mir das erste Mal, so einen ausländischen Kurs zu besuchen, deswegen hatte ich natürlich dort viele Frage und sie war völlig geduldig, mir zu beantworten. Sie organisierte sogar für uns ein Hauskonzert und das war einfach eine Überraschung! Alle waren sehr nett und sympathisch.

 

Inzwischen habe ich auch zwei Freunde kennen gelernt, Herrn Asashima und Mimoe. Ich begegnete ihnen oft, und sie hatten mir auch jedenfalls sehr gut gefallen. Wir unterhielten uns sehr angenehm, aßen zusammen in einem interessanten Restaurant und nahmen die U-Bahn…

 

Ich werde die fantastische Musik nicht vergessen, die wir zusammen gemacht hatten! Ich werde Sie allen nicht vergessen, die so nett und beliebt sind! Ich werde alles nie vergessen, was ich hier bei Ihnen erlebt hatte!

● 2014年夏期ヴァイオリン部門受講生より

鈴木朝子(フライブルク音楽大学、東京藝術大学卒業)

 

今年の春にミュンヘンを訪れた際、ミュンヘン国際音楽セミナーのシュナイダー先生のレッスンを一コマだけ聴講させて頂く機会がありました。トリオのレッスンでしたが、その一時間で感じたのは、先生が仰る論理的なアイディアと、すぐに演奏に変化のつく、効果的なヒントでした。そして、是非私もご指導を受けられる機会があればと思っておりました。

 

この夏、友人の紹介でこのセミナーを受講できることになり、先生のレッスンを楽しみながらも、緊張しつつ準備しました。実際のレッスンでは、先生はたいへん細かく、少し哲学的で深いことを指示してくださいました。説明と同時に先生が演奏してくださることもあるのですが、その音の美しさと、音楽的な説得力に感動しました。

 

レッスンでは多くの課題を指摘して頂きましたが、受講者コンサートでは、その中でもすぐに直せる箇所に重点を置いて準備しました。素敵なスタインウェイのピアノと、温かいお客様の前で演奏できたことは、自分にとってとても貴重な経験となりました。これからも、今回先生に頂いたアドバイスを研究しながら、バイオリンを通して音楽を続けていけたらと思います。

 

今回講習会を運営してくださった方々にも大変お世話になりました。本当に有難うございました。

釜彩加(福岡教育大学卒業)

 

ミュンヘンの講習会は春にも受講し、今回は2回目でした。

 

春の講習会では、左手の基礎的な部分についてたくさんアドバイスをしていただいていたので、夏の講習会までには成長して、「春の講習会の時よりも成長した」と言われることを目指して日本でレッスンや練習を頑張ってきました。

夏の講習会では、成長した自分を見せることができたという実感もありましたが、まだまだ足りないところがあり、シュナイダー先生にはまた新たな課題をいただいたので、またさらに成長出来るように頑張りたいです。

 

演奏している時のメンタル面は自分の中では大きな課題だと思っていましたが、シュナイダー先生のようなアドバイスをくださる方には今まで出会ったことがなかったので、とても刺激になりました。ありがとうございました。

 

夏のミュンヘンは、春とは全然印象が違い、また違ったミュンヘンを味わうことができました。観光はあまりできませんでしたが、念願の美術館にも行くことができたので楽しむことができました。ホテルに泊まると、なかなか現地の人と話す機会がなかったので、ホームステイにも挑戦してみたいと思いました。

 

ミュンヘンには1人で来ていて、レストランなどで外食ができなかったので、友の会の方々とのお食事はとても嬉しかったです。

 

また、小長さんや友の会の方々にはとてもよくしていただいたおかげで、安心して生活することができ、レッスンに集中することができました。本当にありがとうございました。

 

貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。この経験を活かして、またさらに成長出来るように頑張ります。

佐々木綾(桐朋学園大学音楽学部2年)

 

私は今回初めてミュンヘン国際セミナーに参加させていただきました。将来ドイツに留学したいという思いがあったのでセミナーに参加することができ、とても嬉しかったです。今回のセミナーで貴重な経験を沢山させていただきました。

 

シュナイダー先生のレッスンはとても丁寧で、熱意を持って教えてくださりました。中でも印象的だったのはモーツァルトのバイオリンコンチェルト5番のレッスンです。シュナイダー先生がカデンツァを思いのまま演奏される姿にとても感動しました。モーツァルトの奥深さを改めて感じることができたレッスンでした。

 

ピアノの先輩方や新しい友達との交流もできて本当に楽しい5日間でした。

修了コンサートでは初めての海外での演奏で緊張しましたが、お客さんの暖かい空気の中で演奏できて幸せでした。笑顔で聴いてくださり、演奏することの楽しさを感じました。

 

また、友達と2人でホームステイをさせていただき、ドイツの生活や文化に触れることもできました。ホストファミリーのご夫妻はとても暖かく迎え入れてくださり感謝しています。

 

一週間という短い期間でのセミナーでしたがドイツの空気に実際に触れてみて、自分の中で音楽というものの形がまた新しく見えてきたように思います。今回のセミナーでお世話になった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

今井凛(桐朋学園大学音楽学部2年ヴィオラ)

 

初めての海外でたくさん刺激をもらいました。

受講生皆さん個性がある演奏でレッスンを聴講しているだけでとても勉強になりました。

 

シュナイダー先生もとても分かりやすく、レッスンを受けて本当に音楽が大好きなのだな、と思いました。私も先生のように曲を細かく分析し、考え、これからもっと音楽の幅を広めていきたいです。

 

受講してみてやっぱり語学が出来たらいいな、と痛感しました。これからはドイツ語の勉強もたくさん頑張りたいです。

 

ホームステイ先のゲルビッツ夫妻にも本当にお世話になり、最後のサロンコンサートに出られないのが本当に残念でしたが、次また行くような機会があれば必ず演奏したいです。

 

このような機会を与えていただけて本当に感謝しています。これからも音楽を追求していきます。

● 2014年春期セミナーピアノ部門受講生より

(所属は受講時)

五味田恵理子(東京芸術大学大学院修了)

 

3月10日からの一週間、ミュンヘン国際春期音楽セミナーに参加させて頂きました。参加させて頂くのは二回目になりますが、前回よりも更に実りの多い一週間となりました。

 

今回はお二人の先生に三回ずつのレッスンを受けましたが、同じ曲で受講しても、全く違う視点から切り込んでくださるので、自分でも様々なアプローチをすることが可能になり、曲に対する理解をより深めることができました。

 

シェーファー先生はとても情熱的に、ぐいぐいと高みに引き上げて下さるレッスンです。演奏していて何となく迷いのある、定まらない部分が有ると、見事100%お見通しで、非常に分かり易いアドバイスにより違和感、距離感を縮めて下さいました。また生徒が積極的に質問する姿勢を評価して下さり、何をお聞きしても、聞いたこと以上のものを与えてくださいました。お陰でレッスンを終える頃にはいつも明確なヴィジョンが出来上がりました。

 

ベッケラー先生は、いつでも私の弾き方を尊重してくださり、さらによい方向に進めるよう優しく手を差し伸べてくださいました。否定することが全くなく、悪い点、足りない点を指摘するのではなく、いつも“提案があるのだけれど”と仰られるところに、先生の柔和なお人柄と音楽に対する真摯なお姿が表れていると思います。生徒の心に寄り添いながら、慈しみ深いご指導を頂けるので、受講した曲がどんどん好きになっていき、毎回楽しみにレッスンに通いました。

 

また今回は修了演奏会以外に、サロンコンサートなどの機会をたくさん頂いたことも、大きな収穫となりました。ドイツの聴衆の方々の、演奏後の温かすぎる拍手や、感想を伝えてくださる様々なお言葉、その全てが今後さらに精進していく糧となったことは間違いありません。

 

そしてもう一つの大きな経験は、ホームステイをさせて頂いたことです。

ミュンヘン在住のご夫妻の元に二週間滞在させて頂きましたが、我が家のように過ごせるようにと様々なお心遣いを頂き、お二人とも娘のように可愛がってくださいました。音楽が大好きなご夫妻で、家で練習するのをとても嬉しそうに聴いて下さったのがありがたく、異国で頑張る励みになりました。

演奏会に連れて行ってくださったり、美味しいお食事をご馳走して頂きながら様々なお話をしたりと、かけがえのない時間をプレゼントしてくださいました。

 

このように素晴らしい時を過ごせたのも、全て小長様はじめ、受講生友の会の皆様のご厚意、ご尽力によるものです。受講生が最良の時を過ごせるようにと、想像できないくらいのエネルギー、時間を費やして下さっているはずです。いくら感謝してもし足りないほどです。

 

音楽を通して、皆様の優しさや温かさに包まれた素晴らしい日々でした。

再びミュンヘンを訪れる日が来るのを楽しみに、頑張ろうと思います。

平野加奈(東京藝術大学大学院)

 

昨年の春にこのセミナーを受講させて頂いてから一年経ちました。初めてこのセミナーに参加した際に多くの受講生がリピーターとして何度も参加されている事を知り驚いたのですが、ミュンヘンの土地や現地の方々との触れ合い、そして二人の先生方の素晴らしいレッスンに魅了され、私も気がつけば三回目のリピーターとなっていました。

 

昨年の春に初めてミュンヘンに降りた際には雪がちらちらと降っていたのですが、今年はお天気にものすごく恵まれ、セミナー期間中はずっと温かな日差しが注ぎ、昨年とは違ったミュンヘンの春の訪れを感じることができました。

 

今回もシェーファー先生とベッケラー先生のお二人にレッスンを受けたのですが、お二人とも本当に温かく一人一人の生徒に真剣に向き合って下さり、毎回が非常に濃密なレッスンで、時間がたつのがあっという間でした。そして、お二人の先生のレッスンを受けて改めて自分の演奏において欠けているところやその改善法を冷静に見つめなおすことが出来ました。また、新たに先生方から教えて頂ける本場のエッセンスやアイデアは自分が音楽をするうえでかけがえのないものとなりました。

 

「上手に弾くのではなく本当の音楽を奏でるひとに」シェーファー先生もベッケラー先生も、まさにこの言葉の通り、本当の音楽とは何かと熱く伝えてくれる素晴らしいレッスンでした。お二人の先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。

 

そしてレッスン以外での一番の想い出は何よりもDr. Lanzご夫妻のものにホームステイさせて頂いたことです。前回は則行みおさんと一緒にお世話になったのですが、今回は五味田恵理子さんと一緒にDr. Lanzさんのお宅で楽しい日々を過ごしました。前回もそうでしたが、ご夫妻には本当に温かいおもてなしをして頂き、常に私達の事を気にかけてくれて愛情を持って接してくれたのがとても嬉しかったです。温かいご夫妻を見ていると、純粋に心が豊かであるというのはこういう事なのだなぁとしみじみ感じました。

 

セミナー等で海外に訪れた際に、空いた時間はとにかくアクティブに!色んな場所へ行く!という方々が多いのではないかと思いますが、今回は特にご夫妻のご自宅で過ごすゆったりとした時間がとても心地よくて、大体は五味田さんと一緒に連弾したり、コーヒーを飲んだり、お宅の至るところに飾ってある絵画や綺麗なお庭を眺めたり…と、お家でまったりしていました。セミナー期間中こんなにも快適にすごせたのはご夫妻のお陰です。

 

最後になりましたが、この場を借りまして前回・前々回と引き続き受講生全員を隅々までサポートして頂いた主宰の小長久美様をはじめ受講生友の会の皆様に深く感謝申し上げます。

 

刺激的なレッスンと音楽を心から愛する温かいミュンヘンの人々との交流によって、私はより一層この地で勉強したいという想いが強くなりました。このセミナーで得たものを大切にし、お世話になった方々への感謝の気持ちを忘れずに、これからもよりいっそう音楽に真摯向き合っていきたいと思います。

本当にありがとうございました。

藤田健夫(東京音楽大学4年)

 

学ぶ場をどこに、そして、いつ、誰と、それは本当に大切な事です。が、それは自分自身の力だけではどうにもならない事があると思います。

 

私事になるのですが、僕はこのミュンヘン国際音楽セミナーの直後、この春、大学を卒業しました。

 

四年になり、共に音楽を追ってきた周りの仲間達が、安定の道を選んだり、音楽との関わりを考え、それぞれの事情で夢を中座せざるを得なかったりと、少なからず将来や進路の事を考え出し、僕自身、無意識に避けて来たそのような問題に、目を向けざるを得なくなりました。そのような事もあって、この一年は本当に鬱々とした葛藤と疑問を抱えた日々でした。

 

とりあえず院に進学、そう無理矢理自分自身を納得させようとしていた時、友人から「お前は外に出たらどうだ」と、土着指向の僕には思いもよらなかった可能性をもらいました。それが妙にしっくりきてしまい、そこからこのセミナーに参加するまでの流れは必然的なものがありました。

 

留学を決めてから唐突に相談したにも関わらず理解してくれた両親や、周りの状況などもあり、音楽を学び続けられる事の有り難みを、そこで改めて実感したりもしました。国を考えた時、僕はドイツものが好きだし、ドイツでドイツ人の先生について学びたい、と決めた直後、12月に丸の内で行われた小長先生主宰のドイツ留学の説明会に参加させて頂き、更には大学で師事している先生、過去にこのセミナーに参加した友人のお墨付きもあり…

 

このように何か、流れや人との出会いと人様のお力で参加させて頂いたこのミュンヘン国際音楽セミナー。

 

初めてのドイツ、御好意でホームステイさせて頂きました。違う文化の方と直に接し、更には生活を共にするというのは初めてでしたが、Dr. Gerbitzご夫妻が心から歓迎して下さり、誠意や人が尊ぶ感情は世界共通なのだと、感動すら覚える最高の体験でした。

 

そのお陰で、Dr. Gerbitzご夫妻のお宅で行われたサロンコンサートで弾かせて頂いた時は、余計な不安は全くなく、、本当に暖かい拍手を頂け、仲間、自分の演奏ともに音楽の純粋な喜びがありました。演奏後に、音楽の専門家ではない方から「あの怒りの日のパラフレーズが…」(当日、プログラムに死の舞踏がありました)、といった話題が出た時には、土壌というか音楽というものの浸透の仕方の違いに、ヤラレタな、流石だな、という感じでした。

 

両先生のレッスンは本当に素晴らしいもので、僕はベッケラー先生、シェーファー先生ともに2回ずつレッスンを受けたのですが、ベッケラー先生は聞いた事のないような音を楽器から引き出し、その質について、また、先生のお人柄の滲み出るような暖かい音楽を示してくださり、そこに近付くための様々なアプローチや具体的な方法、身体感覚について非常に親身に教えて下さいました。

 

シェーファー先生は、より明確な表現、どんな細部も疎かにしない明瞭さを求め、その上で音楽を大きく捉える事教えて下さいました。ともすれば、おざなりにしてしまう自分自身の問題をしっかりと直視し、その上でより自由になれる…自分の都合ではなく、曲の都合で弾く事がいかに大事かというような…

 

類は友を呼ぶ、と言いますが(やや妙な使い方ですが)セミナーに集った音楽を志す仲間、関わっている方々の、驚く程の人柄の良さはやはり、セミナー期間中、また渡航前、既に12月の説明会の時から本当に親身に様々なお心遣い下さった小長久美先生のお人柄によるものだと思いました。

 

このセミナーは、音楽を語り合い、食事や観光を共にし、未だに連絡を取るなどしている、得難い仲間との出会いの場でもありました。

 

音楽というものが、人と強く結び付いているのならば、(これこそ今回改めて、最も強く学んだ事でありますが!)そしてそれが感動を生み出すのならば、このような、セミナーに関わる暖かい人達がそれを教えてくれました。

益々、音楽を追う事、そしてドイツへの憧れは強きものとなりました!

 

まだまだスタート地点の、準備段階ではあるのですが、自分自身の選択の後押しをしてくれ、「これからも僕は音楽をやっていく」

いつか、そう言い切れるようになりたい、その大きなきっかけ、覚悟とやりがいを改めて教えてくれたのは、やはりこのセミナーでの人との出会いでした。

 

本当に、音楽と人に恵まれたセミナー、繋がりを与えてくれた最高のセミナーでした。関わって下さった全ての方に感謝致します。ありがとうございました。

和田絢子(東京藝術大学卒)

 

私は昨年に続き2度目の参加でした。

 

初めてのミュンヘンで何から何まで感動してばかりだった前回とは違い、2度目の今回は地に足をつけて余裕を持って勉強ができるであろうと思っていた私を、とんでもない事件が襲いました。滞在2日目から3日目にかけて、体調を崩して寝込んでしまったのです。私は普段から多少の体調不良には慣れておりましたが、その範疇を超える症状と異国の地という寂しさからこの時ばかりは心身共に疲弊してしまいました。

 

そんな時に支えになったのがセミナー主宰の小長久美様始め、受講生友の会の皆様、そして何よりホームステイをさせていただいていたご家族の温かさでした。半ばパニック状態で朝一番にお電話をした私に小長様は優しくお声をかけてくださり、私はそこで始めて落ち着きを取り戻すことができました。また、友の会の皆様や他の受講生の方々がかけてくださる温かいお言葉にも本当に励まされました。

 

そしてホストファミリーの皆様は部屋まで様子を見に来てくださったり、飲み物や薬等を用意してくださったり、その様な温かい心遣いが1人じゃないという安心感を与えてくれ回復の後押しをしてくれたように思います。食事が出来る程回復した日には奥様がお腹に優しいご飯を作ってくださり、心身共に癒され、ミュンヘンでの忘れられない味となりました。

 

これが、ホテルで1人で寝込んでいたらと想像すると本当に恐ろしい思いです。私は未だ海外でこのミュンヘン国際音楽セミナー以外の講習会を受講した経験はないのですが、このセミナーに関わっている皆様の温かさは、主宰の小長様のお人柄、そしてミュンヘンというこの土地ならではなのだと思います。

 

先生方のレッスンや、セミナーの運営が素晴らしいのはもちろんの事ですが、人間的な温かさという点でもミュンヘンという地にとても惹かれるようになりました。

 

この温かい地でまた絶対に勉強したい、そのために普段からもっともっと研鑽を積もう、と心を新たに日本へ帰ってくる事ができました。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。

齋藤尚子(桐朋学園大学音楽学部2年)

 

このセミナーを知ったのは、大学に貼ってあったポスターがきっかけでした。

前から、海外のセミナーを受けてみたくて、いろいろ調べては、なかなか決まらない日々が続きましたが、そのポスターを一目見て、すぐこのセミナーを受けたいと思いました。

 

私にとって初めての海外。一人で戸惑う事もたくさんありましたが、ミュンヘンがとてもいい町で驚きました。散歩していても、日本語で話しかけてくれたり、学校でも挨拶をしてくれたり、本当に温かい人ばかりで、すぐに馴染むことが出来ました。

 

今回、私は、シェーファー先生とベッケラー先生に二回ずつレッスンを見ていただきました。ユーモア溢れるシェーファー先生のレッスンでは、新しい発見がたくさんありました。また、演奏の魅せ方、そして何より音楽を楽しんで演奏することを学びました。

 

そして、ベッケラー先生のレッスン。先生の、あの語りかけるような音は、いまだに忘れられません。本当に素晴らしい音色でした。先生には、曲の構造に関して教わりました。レッスンではバッハを見せたのですが、今まで悩んでいた部分を的確に教えてくださったって、とてもいい勉強になりました。

 

対照的なお二人のレッスンでしたが、学べるものが多く、毎回あっという間に時間が過ぎていきました。

 

また、今回は幸運なことに、Dr. Gerbitzご夫妻のご自宅で、サロンコンサートに招待していただいて、たくさんのお客様に演奏を聴いていただきました。今まで感じたことがない温かな空気の中で演奏できて、本当に幸せ者だなと胸が熱くなりました。会場にいるだけで、ああ、この人達は本当に音楽が好きなのだなと感じ、弾いている方も嬉しくなりました。

 

修了コンサートでは、また違った雰囲気で演奏することができました。自分ではあまりいい演奏が出来ませんでしたが、皆さんの温かい拍手や、先生方の温かいお言葉に救われました。今度は、納得の出来る演奏を弾けるように頑張りたいと思います。

 

そして、このような機会を与えてくださった、小長久美様をはじめ、スタッフの皆様、友の会の皆様、お世話になった方々に、感謝を申し上げます。本当に素晴らしいセミナーでした。次回もまた参加出来ることを楽しみに、これからも精進して頑張りたいと思います。

池田佑香(大阪音楽大学3年) 

 

「わたしこの春休みドイツに行くから!」それは突然の決断でした。今の自分の演奏を変えたい,ただ練習室にこもってひたすら練習をするのではなく,私たちが出会う作品を生み出した作曲家たちの生きた地を自ら訪れて何かをつかみ取りたい,そういう思いが強くなってきました。そして,この「ミュンヘン国際音楽セミナー」参加を決めました。

 

いよいよドイツ入り。まず最大の試練は,ひとりで滞在先のホテルにたどり着くことでした。切符の買い方,乗り方などすべて初めての体験です。ミュンヘン空港から中央駅まで重いトランクを引きずりながら何とか無事到着しました。この翌日から夢見た世界の始まりだったのです。

 

オリエンテーション当日から,早速レッスン開始です。わたしはシェーファー先生に見ていただきました。レッスン初日は,先生の熱いまなざしや惹きこまれる音楽に圧巻されました。ダイナミックな演奏,楽譜から音楽があふれ出すような表現など新たな引き出しが加わりました。レッスンの度,先生の勢いに負けないようについていこうと必死でした。

 

自分のレッスンがないときは,ほかの受講生のレッスンを聴講しました。様々な解釈やこうしたテクニックをあの作品にも活かしてみようと沢山のアイデア頂きました。

  そして,ミュンヘンの街並みを散策し,宮殿や美術館,博物館,教会など,かなり多くのスポットを回りました。美術館で観た絵画や教会で感じた静けさ。作曲家たちが見物したかもしれない絵画,訪れたかもしれぬ場所に私自身も立てたと思うと鳥肌が立ちました。時代を超えて一種の喜びを味わうことができ,言葉にならない感覚に陥りました。

 

気づけば,もう修了演奏会。この日は,なぜか朝から全く緊張しませんでした。それは,この日までに見たもの,聴いたもの,味わったもの全てが私を後押しいてくれたように思いました。演奏を始めると,シェーファー先生が隣で一緒に弾いて下さっているかのように,レッスンの光景が蘇ってきました。大変素敵な会場であたたかいお客様に見守られて無事弾ききることが出来ました。

 

ミュンヘンから帰国して10日間。このセミナーに参加して,私の課題や新しいアイデアなどトランクに入りきらないほどたくさんのお土産を持って帰ってきました。音楽と向かうとミュンヘンで吸収した感覚が今でも残っており,日本にいながら気持ちはミュンヘンのままです。いつまでもこの気持ちを大切に、今後に繋いで行きたいと思います。

 

最後になりましたが、小長さんや友の会の方々,そして新しく出会った仲間と,たくさんの方に支えて頂き、充実した旅を終えることが出来ました。本当にありがとうございました。では、次の旅にむけて出発致します…!

小平圭亮 (山形大学大学院修了)

 

「挑戦」という言葉を胸に、臨んだミュンヘン春季国際音楽セミナー。自然の美しさはもちろんのこと、数々の建造物がドイツの歴史を物語るミュンヘンで過ごした一週間は、瞬く間に過ぎ去ると共に、私の今後の音楽人生における明確な課題と、それに伴う指針を示してくれるものとなった。

 

今回のセミナーは、ホームページを通して知り、受講することを決めた。私自身、近いうちにドイツへの留学を考えているということもあり、現地に赴き、レッスンを受講してみたいという思いがあった。ドイツを訪れるのは初めてだったこともあり、不安な気持ちも少なくなかったが、その局面ごとに、運営の方々が丁寧に対応してくださり、気持ちよくセミナー当日を迎えることが出来た。

 

『ユーモアに溢れ、緻密で繊細。しかしその中に大胆さ、情熱が絶妙に交じり合い、圧倒的な音楽の構成力がそこには存在した。』この言葉が、セミナーでお世話になったミヒャエル・シェーファー教授のレッスンの感想である。曲に対する作曲者の想い、歴史的背景だけでなく、フレーズの捉え方、ダイナミクスの表現の仕方など、多角的に、分かりやすく指導して頂いた。私に関して言えば、「譜を詠み解く」ということが、曲を表現するうえでどれだけ大切なことなのかを思い知らされた。当たり前のことを当たり前に理解することは実は難しかったりする。しかし、それを常に探求し、実践することで、音楽というものは飛躍的に変化するのかもしれない。今回のレッスンで強く感じた。

 

セミナーを受講することが最大の目的なのは言うまでもないが、私にとってもう一つ、忘れられない思い出が出来た。それは人との繋がり。

 

このセミナーで私自身の勉強も兼ねて、ホームステイの希望を出した。お世話になったDr. Gerbitzご夫妻のお宅では、積極的にコミュニケーションを取り、さまざまなドイツの文化を吸収することが出来た。といっても、私はドイツ語も英語も日常会話程度しか話すことが出来ず、決して滞りなくコミュニケーションを取ることが出来たという訳ではなかったが、Dr. Gerbitzご夫妻の温かいお人柄と優しさに何度も救われ、笑顔たえない時間を過ごすことを出来たことは、根強く心に残る大きな出会いとなった。

 

また、セミナーを共に受講した仲間との時間も欠かせないものであった。セミナーでのレッスンは楽しいことばかりではなく、悔しい思いもあれば、自分自身に置かれている現実と向き合わなければならない時間も少なくなかった。曲と向き合い続け、何度も葛藤を繰り返している時、仲間の何気ない一言が、私を次のステップへと誘導してくれた。互いに高め合い、助け合い、励まし合いながら過ごせた仲間がいてくれたからこそ、より充実したセミナーを過ごすことが出来た。

 

このミュンヘン春季国際音楽セミナーにおいて、お世話になった小長久美様をはじめ、受講生友の会の皆様、先生方、お世話になりましたすべての方々に、心より御礼申し上げると共に、私自身、今後も社会の両輪である学問と芸術において、何事にも探求心を持ちながら、より豊かな心を養っていけるよう、「挑戦」していく所存である。

岸本紗耶(大阪音楽大学4年)

 

今回初めてミュンヘン国際音楽セミナーに参加させて頂きました。

 

私はシェーファー先生のレッスンを4回受講しました。何曲かレッスンして頂いた中で、最も印象的だったのがシューマンの幻想曲のレッスンでした。この曲は私が今回用意してきた曲の中で最も想い入れが強い曲で、大学の卒業試験で演奏した曲でした。しかし自分の中でしっくりいく音楽が見つかっておらず、表現したいこと、伝えたいことはあるはずなのに、具体的にそれをどう表現すれば良いかが分からずにいました。ただ整えただけの演奏しか出来ず、自分の演奏が出来ずにいたことにとてももどかしい思いを抱えていました。しかしシェーファー先生のレッスンを受けて、そんな霧が一気に晴れていきました。私が今まで表現したいけれど音楽にできなかったもの全てをシェーファー先生が言葉にして音楽にして指導して下さいました。「私がやりたかったことはこれだったのだ」と感動し、やっと自分の音楽を見つけることが出来ました。それからは本当に練習も楽しくなり、帰国後すぐに出演した大学の卒業演奏会ではやっと自分がやりたかった音楽ができ、とても気持ちよく演奏することが出来ました。音楽の情熱と素晴らしさを改めて実感できた、素晴らしいレッスンでした。

 

また、今回私はグロスさんのご自宅にホームステイさせて頂きました。本当に素晴らしい方でとても親切にして下さいました。空港まで送り迎えして頂き、毎日のように朝食夕食を一緒にとりお昼にはお弁当を持たせて下さいました。週末にはグロスさんのお母様とお孫さんと朝食をご一緒でき私も家族の一員になったようで嬉しかったです。また、私の拙いドイツ語も一生懸命聞きとって下さり、毎日たくさんお話をすることが出来ました。私が変な文法を使えば正しい文法を教えて下さりと本当に勉強になりました。またドイツに来る時には私の家に泊まりにおいで、と言って下さり本当の娘のように大切にして下さるのが本当に有難かったです。帰りには私はあなたのドイツのママよ、と言って下さり本当に嬉しかったです。ホームステイさせて頂いたことにより、これからも繋がっていける方とお知り合いになれたことも、ドイツに住むということを経験できたことも本当に素晴らしいことでした。

 

このような素晴らしい経験をさせて頂けたことを、心から感謝しております。本当にありがとうございました。

飯田茜(武蔵野音楽大学3年)

 

このセミナーに参加するきっかけとなったのは、ドイツ語圏音楽大学留学のための相談会に参加したことでした。友達に誘われ何となく参加したこの相談会で、このセミナーの話題がそこここで聞かれ、詳しく話を聞いていくうちに、なんて素敵な講習会なのだろうという気持ちでいっぱいになり、友達と共に参加を決めました。

 

勢いで参加を決めたのはいいものの、いざその日が近づいてくると期待よりも緊張の方が大きくなり、友達と二人、日本で無駄に怖気づく日々でした。

そんななか、ついに出発の日を迎え、実感の湧かないまま飛行機に乗り、何とも言えない緊張感とともに降り立ったミュンヘンは、何故かほっとするような街で、自然と緊張がほどけていったのを覚えています。

 

到着から一夜経ち、セミナーが始まりました。シェーファー先生とベッケラー先生に二回ずつレッスンをしていただいたのですが、本当にどちらも魅力的なレッスンでした。

 

シェーファー先生は、ここはこんなイメージで!と、時にはパワフルなジェスチャーまで交えて伝えてくださったのですが、そのイメージがとても具体的かつ的確で、先生の一言で格段に弾きやすくなった箇所がたくさんありました。先生のレッスンを受けると、曖昧だった曲の輪郭がはっきりと見えてきて、レッスンが終わるたびいつも、始まるまえよりその曲に親しみを感じる自分がいました。

 

ベッケラー先生は、主に手首の使い方や脱力の仕方を丁寧におしえてくださいました。日本にいる時から身体の使い方が上手くいかず、響く音を出せずに悩んでいたのですが、具体的にどうしたら良いのか、なにから変えていけば良いのか分からないまま混沌と過ごしていました。それが、今回のベッケラー先生のレッスンで解決の糸口が見えた気がします。日本に帰ってきた今も、先生の教えを思い出して毎日練習に励んでいます。

 

そして最終日には修了コンサートがあったのですが、最近本番に恐怖を感じていた私は、正直、日曜日が来なければいいのにと毎日思っていました。ですが、そのことをホームステイ先の方に打ち明けたとき、「上手く弾こうなんて思わなくてもいいから、あなたが思い描く音楽の物語を私達に伝えてくれたらいいのよ」と励ましてくださり、その言葉を胸に舞台に立ちました。もちろん緊張はしましたが、日本での本番のように頭が真っ白なまま気付いたら終わっていたというような本番では全くなくて、聞きにきてくださったホームステイ先の方のために感謝の気持ちを込めて弾けたあの時間は、とても大切な時間でした。

 

初めて参加した海外のセミナー。分からないこと、できないことだらけでつらいこともありましたが、その度に、友の会の方々やホームステイ先の方、ミュンヘンのあたたかい空気に救われました。

はじめて参加したのがこのセミナーで本当によかったと、心から思います。

河野早紀(福岡教育大学4年)

 

私にとって今回のミュンヘン国際音楽セミナーは初めての音楽セミナー、初めての海外でした。ミュンヘンの街並みはどこを見ても絵になる美しさで、このように素敵な所で一週間音楽を学べるのだと思うと、胸が高鳴りました。

 

私はベッケラー先生とシェーファー先生のレッスンを受けました。

ベッケラー先生のレッスンでは、演奏の他にも、本番での精神面の作り方についての悩みを聞いて頂きました。言葉ではここに書ききれないのですが、とても温かい回答を頂きました。最終日の修了コンサートへの不安もあったのですが、ベッケラー先生とお話しするにつれて、自分の心がほぐれてゆくのがわかりました。今回の修了コンサートでは、演奏する音楽のことに集中し、その世界に浸るという感覚を初めて経験することができました。このことは、今の自分にとっての一番の大きな課題でした。ベッケラー先生との出会いで、何かを掴めたような気がしています。

 

シェーファー先生にはヒンデミットのソナタをレッスンして頂きました。この曲は自分なりに準備をした上で、セミナーに参加をしました。しかし、レッスンを受けて、その準備では全く曲の良さが出ておらず、洗練されていなかったと痛感しました。シェーファー先生の曲へのアプローチは、明確で鮮やかで衝撃的でした。二度のレッスンの後、自分の中に残ったヒンデミットのソナタは、それまでのものと全く違うものとなりました。曲の捉え方だけで、こんなにも魅力的になるのだと驚愕しました。

 

このミュンヘン国際音楽セミナー は、素晴らしい先生との出会いもちろんですが、ともに受講した方々、お世話をしてくださった友の会の方々とも出会うことができ本当に良い経験になりました。ドイツでの生活のことや、音楽のことなど、貴重なお話をたくさん聞かせていただきました。小長様にはセミナー受講前から様々なアドバイスをいただいておりました。友の会の方には、通訳をはじめ、交通のこと、現地での生活のこと、更には思い出に残るような写真など、きめ細かなお心遣いをして頂き、私のような海外初心者でも、何のトラブルなくセミナーに集中できました。関係者の方々に、心より感謝を申し上げます。

 

セミナーを受講し、海外で学ぶことへの考え方が変わりました。自分自身のやりたいことを考え直すことができました。私の人生において、何かを変える体験となったことは間違いないです。またミュンヘンへ行けるよう勉強を続けていきたいです。

黒木遼(福岡教育大学4年)

 

昨年春に初めてドイツの地を訪れたときその空気だけで感動しました。

そしてセミナーでのレッスン、ドイツの綺麗な街並みや街中に流れる音楽に刺激を受け、また来年必ず受講しよう!と思い、今回2回目の受講をさせていただきました。

 

前回のセミナー同様、1日1日が濃く、とても充実した1週間を過ごすことができました。

 

今回私はベッケラー先生に4回レッスンをしていただきました。ベッケラー先生のレッスンはとても温かく、音の作り方、響きの作り方や客観的に音楽を感じることの大切さを教えていただきました。

初日のレッスンで見て頂いたスクリャービンの幻想曲ではスクリャービン自身の祈りの気持ちや、宗教的な感性を表現することの大切さを教えてくださり、音楽の受け止め方が変わりました。

ショパンの練習曲やスクリャービンの練習曲では様々な練習法、手首や指の形をときには冗談も交えて細かく教えていただき技術面でも弾きやすくなった部分が多々ありました。

私は4回のレッスンを通して、もっと深く音楽を勉強したいという気持ちが一層強くなりました。

 

また、初日から修了コンサートまで温かく通訳やサポートをしてくださった主催の小長さんをはじめ、友の会の皆さんにとても感謝しております。レッスンのとき以外でも相談に乗っていただき、本当にありがとうございました。

 

これからも一歩一歩頑張っていきます!

西恵里夏(大阪教育大学大学院)

 

約一週間という短い時間の中で、とても充実した密度の濃い毎日を過ごしました。

ミュンヘン国際音楽セミナーは海外で受ける初めての講習会であり、以前参加された方からのお話でも素晴らしいと聞いており、とても楽しみにしていました。

 

私はベッケラー先生とシェーファー先生のレッスンを2回ずつ受けました。

ベッケラー先生はとても穏やかな方で、和やかな雰囲気の中レッスンは進みました。ベッケラー先生は、自分の持ち味を活かしつつも、より良くなるために必要なアイデアをいくつか出して下さいます。どれも素晴らしいアイデアなので、嬉しいことにどう弾こうか迷ってしまいました。また、フレーズを大切にされており、歌い方は大変参考になります。今回レッスンして頂いた曲以外にも活かしていきたいと思います。

 

シェーファー先生はユーモア溢れる方で、生き生きとしたレッスンをして下さいました。

リズムを大変重視され、またペダルの重要性についても改めて考えさせられました。自分では考え付かなかったシェーファー先生のアプローチは、今まで自分の中でぼやけていたものを、はっきりとしたものにして下さり、とても嬉しい発見となりました。

 

セミナー中は積極的に聴講に行き、セミナー参加者の皆さんから多くの刺激をもらいました。そしてセミナー最終日には、スタインウェイハウスにてコンサートに出演させていただき、この一週間は音楽に溢れたとても幸せな時間を過ごさせて頂きました。

最後になりましたが、素晴らしい機会を与えて下さった小長久美様、友の会の皆様、先生方、および関係者の方々すべての方に感謝致します。

菅野美咲(武蔵野音楽大学3年)

 

セミナーでは、ピアノへの意識の甘さや、自分に何が足りなくて、何に長けているのか、ということに気づくことができました。

シェーファー先生のレッスンでは、音として現れる一切のことに妥協をしてはいけないということを、明るく楽しく教えていただきました。

ベッケラー先生のレッスンでは、温厚で朗らかな雰囲気に包まれ、演奏の精度を高めることができました。

 

ミュンヘンでは、ホームステイでお世話になりましたHapp様をはじめ、相談会できっかけをくださった小長様、現地でのサポートをしてくださったセミナー友の会の皆様に支えられ、とても充実した毎日を過ごすことができました。心から感謝しています。本当にありがとうございました。

● 2014年春期セミナーオペラ部門受講生より

千葉なつみ(東京藝術大学卒、東京学芸大学大学院)

 

今回このミュンヘン国際音楽セミナーに参加させていただいて、とても多くのことを学びました。そして超一流の先生方による一週間の濃いプログラムは、私の人生の中でも大きな経験となりました。

 

コレペティトゥア、ユッカー先生のレッスンは、細部にわたり作曲家が表現している音楽を歌い手に理解させ、音楽本来の持つ力を忠実に演奏させることにより、最大限の効果を見出させる。そのように感じたレッスンでした。セミナー中は、自身の楽譜の読みに対する甘さを痛感いたしました。

先生のレッスンを受けてから、帰国後の音楽、楽譜に対するアプローチが確実に変わったことを、今ひしひしと感じております。またセミナー一週間でここまで同じ楽譜から、違う感覚を得ることができたことに、自身が驚いております。

 

ゲザングのゲールケ先生のレッスンでは、確実に声を出すことへのイメージが変わりました。自身がどれだけ発声にストレス(身体的)をかけているか、レッスン中に感じました。今私は日本でなんどもレッスンのテープを聞き、すこしでも自分の技術となるよう励んでいます。また、曲の表現に対するご指導も、先生から発されるエネルギー、言葉にできない感情から濃く受け取りました。とても親身に教えてくださるゲールケ先生のレッスンは私の歌人生の中でとても大きな収穫となりました。

 

ミュンヘン国際音楽セミナーでは自身が想像していたよりもはるかに多くの事を学べ、価値のある一週間をミュンヘンで過ごすことができました。このような充実したプログラムをご用意してくださった小長さんには心から感謝致します。また様々な面でサポートしてくださった友の会の皆様も、お忙しい中ありがとうございました。このセミナーに参加できたことを、心から嬉しく思います。ありがとうございました。

小田直弥(東京学芸大学)

 

今回のセミナーでは、貴重な体験の連続でした。たくさんの受講生の方との出会いや素晴らしい先生方との出会いからはじまり、音楽というものの姿が自分のなかで途轍もない早さで変化していくこと、そして発声に関する知識をいただけたこと。芸術音楽を構築していく過程としての基礎をいただきました。まわりの受講生の方のレッスンの聴講を通して学ぶこともたくさんありました。本当に毎日が美しい音楽に満たされ、夢のような1週間となりました。

 

芸術音楽とはなにか、と悶々と考える日々が日本で長くありましたが、このセミナーでその答えをもらうことができた気がしています。それは決して言葉にできるものではなく感覚の世界にありますが、音楽って凄いな、と涙させられます。

 

芸術家の仕事について、先生がおっしゃっていた言葉が異様にしっくりきたのですが、それは良いセンスのものを自分で創造することです。これを部屋の模様替えに例えておっしゃっていましたが、やはり西洋音楽は西洋の趣味や魂によって命が宿ることは言うまでもありません。音楽の生まれた国で、本物の先生から音楽を学べたことを宝にこれからも学びを深めていきたいと思います。

大森花(京都市立芸術大学大学院)

 

ミュンヘンに到着した時は凍えるような寒さでしでしたが、これからどんな体験が待っているのだろうと、心の中は少し熱くなっていました。

 

セミナーがはじまってからは、素晴らしい先生を目の前にし、今までの自分の勉強の詰めを甘さを身にしみて感じ、少々パニックになりながらも、少しでも先生方の要求に応えられるよう必死でくいつく毎日でした。ユッカー先生のレッスンは論理的かつ説得力のある豊かな音楽表現であり、そのためには楽譜に書かれている全ての表記を理解し自分の表現に取り入れなければなりませんでした。感覚的な音楽表現は音楽ではなかったのです。拍子、テンポ、リズム、和音、アーティキュレーション、詩やセリフ、曲の構造、休符の間の音がなっていないところまで、全てを見越しての演奏を目指すべきであることを改めて実感しました。

 

ゲールケ先生の表情豊かな音楽センスには驚きました。曲がみるみるうちに生き生きとするのです。また発声についても、先生の声域の広さ、自由自在のコントロールには言葉を失いました。しかし、先生のレッスンを受けると声が不思議と楽に飛んでいき、自分が自分で信じられなかったほどでした。

 

最後の修了コンサート、自分では先生方の熱心なレッスンを充分には取り入れた演奏ではなかったと悔しくおもっています。ですが、いつか必ず今回得た種を育て花咲かせたいと思っております。

 

本当に貴重な体験をさせていただいたことに、朝島先輩をはじめお世話をしてくださった友の会の皆様、小長さん、ユッカー先生、ゲールケ先生、素晴らしいピアニストのみなさん、修了コンサートを聴きに来てくださった方々、そして一緒に時間を共にし、切磋琢磨した受講生のみなさんにこの場をおかりし、心から感謝を述べたいと思います。本当にありがとうございました。

鈴木菜穂子(東京藝術大学卒、東京学芸大学大学院)

 

この度このセミナーに参加させて頂き、大変貴重な体験ができました。先生方のレッスンは毎日刺激的で、私にとって新しい世界が切り開くことができました。

 

そして、このセミナーを企画していただいた小長様には心から感謝致します。というのも、心から尊敬するドイツのご夫妻のホームステイ先を紹介してくださったからです。このお宅にホームステイできた時間は、私にとって宝物のような時でした。そして、このご夫妻から多くの大切な事を学びました。このご夫妻に会えただけでも、このセミナーをとって本当によかったと思っています。

 

先生方に教えて頂いた事、そしてご夫妻から学んだ事を自分の糧にし、これからも精進して行きたいと思います。感謝を込めて。

2014年春期セミナーヴァイオリン部門受講生より

栗林衣李(東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校)

 

この春、私は初めてドイツへ行き「ミュンヘン国際音楽セミナー」に参加させていただきました。

 

シュナイダー先生に4回レッスンをしていただきました。レッスンではドイツの作曲家J. S. Bachのヴァイオリンソナタをみていただきました。レッスンを受ける前、技術的な練習や曲の理解を自分なりにしていましたが、まだまだ自分のモノになっていないという感じが続いていました。

 

しかし、シュナイダー先生の1回のレッスンで「何かを掴めた」感覚がありました。それが嬉しくてその日はたくさん練習をしました。その後のレッスンは、教えてくださることがどんどん難しくなっていきましたが、シュナイダー先生のご指導くださった内容を何度も何度も振り返りながら必死に練習しました。

 

修了コンサートでは、出したいことが全て出し切れず自分の納得のいく演奏ができませんでした。けれど、シュナイダー先生より「あなたがこの曲を理解しているのが伝わってきた」というお言葉をいただきました。それは、レッスンで先生が1番私に教えてくださっていたことでした。「自分の頭の中にある曲の理解」「心で感じていること」を聴いてくださる人に伝える、ということが少しでもできたことは嬉しかったです。そして、それはとても難しいことですが、確実にできれば自分の納得のいく演奏になる、ということもわかりました。これからもこのことを忘れずに、「人の心に響く演奏をしたい」と思いました。

 

ミュンヘンから戻って2週間。ミュンヘンの雰囲気や風景を思い出し、「また行きたいな」という思いが日に日に強くなっています。お世話になったシュナイダー先生、小長さん、友の会のみなさま、本当にありがとうございました。また、是非参加させてください!!   

山田麻美(東京藝術大学院修了、ミュンヘン国立音楽大学在学中)

 

今回初めて学校の仲間とピアノトリオを組み、アンサンブル部門に参加させていただきました。当初一週間の講習で一曲を仕上げるのは、時間的に余裕があるだろうと思っていましたが、Schneider先生がおっしゃる事があまりにも奥深くて、消化するのに途轍もない時間を要しました。先生の解釈はとても自然で、音楽的で、ファンタジーに溢れており、毎回のレッスンが目から鱗でした。楽譜から何を読み取るか、必然の音楽の流れとは何か、教えていただいた気がします。

 

3人で毎日ああでもないこうでもないと吟味しているうちに、あっという間に最終日の修了コンサートを迎えました。本番は悔いが残る演奏でしたが、新たな課題が見つかった点では満足しています。今後とも精進してまいります。

 

怒涛の一週間を共に過ごした仲間、私たちを導いてくださったSchneider先生、そしてこのような機会をくださった小長様に感謝申し上げます。

浅村佳代(桐朋学園大学音楽部卒業)

 

今回ホームステイをさせて頂けました。窓から眺める景色にとても癒されました。良い環境で学べたこととても感謝しております。本当にお世話になりました。シュナイダー先生のレッスンはとても細かく教えていただきました。また先生の音色の深さ豊かさに感激しています。このような機会を与えて下さった小長さんに感謝いたします。どうもありがとうございました!

釜彩加(福岡教育大学)

 

シュナイダー先生のレッスンは、今までに受けたことがないほど、本当に内容の濃いレッスンでした。先生からのアドバイスによって、改めて考えさせられたことや、今まで悩んでいたことの答えが見つかり、たくさんの収穫がありました。課題も見つけることができたので、また頑張って行こうと思います。

 

ミュンヘンでの生活は、友の会の方々にとても良くしていただいたので、困ることもなく、レッスンに集中して快適に過ごすことができました。ありがとうございました。

 

また演奏技術の基本に戻って修正をして、ぜひまたセミナー受けにいきたいと思います。

則行みお(ミュンヘン国立音楽大学大学院)

 

この講習会には以前から参加させて頂いていましたが、今回初めてピアノトリオとして参加させて頂きました。既に昨年、シュナイダー先生のヴァイオリンソナタのレッスンを受講し感銘を受けていたので、今回はどのようなご指導を賜れるのか、とても楽しみにしていました。

 

メンバーとの合わせが講習会の直前になってからしかできず、三人で知恵を絞りあって楽譜からできるだけたくさんの情報を読み取ろうと必死にやり、先生の前でも必死の演奏を披露することになりました。そんな私たちに、先生は一つ一つ固くなった結び目を解いていくように助言を与えてくださり、それはとても具体的でシンプルで論理的なことでもあったのですが、凝り固まった視点で外側からしか音楽を見ることができていなかったのに、徐々に、まるで音楽の中に自分がいるかのように、多角的に、そして全身で音楽を感じられるように、気づいたときには自分が意図せずとも自然にできるようになっていました。

 

修了コンサートまでに、それをいかに消化して表現できるか、毎日戦いのような日々でしたが、すべてを出し切れるように全力で臨み、あっという間の5日間でしたが、他では決して経験できない時を過ごすことができました。

 

このかけがえのない時間を共に過ごした仲間にももちろんですが、この講習会を主催してくださり、たくさんのお世話をして頂いた小長さんと、素晴らしいレッスンを授けてくださったシュナイダー先生には感謝の気持ちでいっぱいです。この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

Yu-Ching Wang (ミュンヘン国立音楽大学大学院チェロ科)

 

Ich freute mich, dass ich den Kurs teilnehmen konnte. Am Anfang dachte ich, ob ich wirklich mitmachen könnte, weil alle Informationen auf der Webseite alle auf deutsch oder auf japanisch geschrieben wurden, als eine Taiwanesin, war schon bisschen gewundert, aber es war absolut schön und für mich sehr hilfreich! Die Leute, die auch dabei waren, sind alle sehr nett, der Herr Prof. Schneider auch und die Frau Dr. Konaga auch! Meine Gruppenpartnerinnen sind eben gleich so! Sie sind zwei gute Musikerinen, blieben ganze Zeit geduldig mit mir proben und haben wir über alle ausprobiert, zum Beispiel Tonfarbenwechsel, Ausdruck oder Phrasierung, ich habe davon viel gelernt! Den Herr Prof. Schneider habe ich eigentlich seit langem kennengelernt, habe ich auch schon paar mal Unterricht von ihm bekommen. So ein Gefühl habe ich immer, "Ich kann noch was von ihm lernen, zwar noch viele!" Ich würde mich auf jeden Fall sehr freuen, wenn ich wieder eine Chance bei ihm Unterricht haben könnte! Hoffentlich kommt die nächste Chance bald! Statt allen, was ich sagen möchte, ein "DANKE" würde vielleicht schon reichen? Oder "VIELEN DANK"!! :)

● 2013年夏期セミナーピアノ部門受講生より

● 2013年夏期セミナーピアノ部門受講生より

五味田恵理子(東京藝術大学卒業)

 

729日から84日まで、ミュンヘン国際音楽セミナーに参加させて頂きました。

 

このセミナーのことは、過去に参加した友人たちより、素晴らしいという噂を度々聞いており、また聴講されたことのある芸大の恩師にもぜひと勧めて頂いておりましたが、何かと行事とぶつかりなかなか参加することができず悔しい思いでいました。今回ようやく願いが叶うことになりました。

ミュンヘンは温かく素敵な空気の流れる街で、降り立ってすぐに心地よく感じました。

 

受講生の皆さんと会って驚いたのは、半分以上が以前参加されたことのあるリピーターだったということです。やはり素晴らしいと聞いていたのは本当のようだとますます楽しみになりました。

 

今回はシェーファー先生とベッケラー先生のレッスンを2回ずつ受けましたが、お二人とも全く違った方向、タイプのレッスンをしてくださりました。

シェーファー先生は、これまで自分がやってこなかった新たな観点から切り込んで、自分にないものをどんどん引っ張り出してくださるレッスンでした。ドイツの作品は勿論のこと、フランス、そしてロシアの作品においてもペダリングや音響効果のご指摘は目から鱗でした。

 

またベッケラー先生は、自分の持ち味に磨きをかけ伸ばしてくださるレッスンでした。フレーズを本当に大切になさる先生の姿勢にとても惹かれるうちに、レッスンは毎回あっという間に終わってしまいました。特に私の最も好きなレパートリーであるロマン派の曲のレッスンでは、私の歌い方を尊重してくださったままフレーズをもっと魅力的に演奏するすべを教えて頂き、今後どの曲を演奏する際にも、今回の教えを大切にしたいと思います。

 

修了演奏会では、お客様から本当に温かい拍手を頂き、ミュンヘンの地で演奏できたことを幸せに思いました。

 

またスタッフの皆様のご厚意、ご尽力により、今回はミュンヘンのご家庭にホームステイをさせて頂くこともできました。ドイツ語はいつか必ず使う日が来ると思い細々と勉強はしていましたが、いざドイツで使うとなるとやはり頭の中にある言葉と現地の言葉とでは全然違い、生きたドイツ語に触れる本当によい機会となりました。ホームステイ先のご家族も、夕食会を開いてくださったり、街の様々な名所を案内してくださるなど、本当に温かく優しくそして親切な方々で、1週間我が家のように過ごさせて頂きました。ミュンヘン、ご一家の元を離れるのが寂しくなってしまったほどです。

 

今まで講習会に参加する際は、いつもホテルなどに宿泊していましたので、こんな経験もこのセミナーだからこそできたことと、小長様、受講生友の会の皆様に本当に感謝しております。開講前、まだ日本にいる時から懇切丁寧に対応して頂き、現地ではセミナー最後の瞬間まで大変親身に至れり尽くせりのサポートをしてくださり、感謝の気持ちで一杯です。また次回の参加を楽しみに頑張ろうと思います。

平野加奈(東京藝術大学大学院)

 

春のセミナーで初めてミュンヘンを訪れ、美しい街並み・音楽を心から愛する温かい現地の方々・刺激的なレッスンに触れてから約4ヶ月、またどうしてもあの場所でレッスンが受けたい!と思い、この夏も参加致しました。前回と同じく、私はシェーファー先生とベッケラー先生に2回ずつレッスンして頂きました。

 

シェーファー先生のユーモアあふれるお人柄と曲の本質に基づいて説得力のある音楽を作っていく実践的で情熱的なレッスン、ベッケラー先生の生徒一人一人を優しく包み込むような穏やかなお人柄と音色やフレーズ感、様式などあらゆる角度から深く音楽を掘り下げていくレッスン… 生徒へのアプローチの仕方は対照的なお二人ですが、どちらのレッスンを受けていても、楽器を弾くという段階を抜け出し、音楽をするという方向に導いていただける感覚はこの先もずっと忘れることのない大きな財産になりました。本当にお二人の先生に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

また、今回はセミナー期間中にDr.Lanzご夫妻のご自宅にホームステイさせて頂きました。初めは今までそのような経験をしたことがなかったのと、自分の語学力の無さもあって滞在中どのような生活になるのか不安な部分がありましたが、本当に何から何まで気にかけてくれる優しいご夫妻で、毎朝レッスンの予定表を見ながら今日の予定について話す朝食の時間はとても楽しいひと時でした。最初はたどたどしい会話からのスタートでしたが、日に日に心が通っていくのがものすごく嬉しかったです。

 

幸運なことに、サロンコンサートを通してもDr. Gerbitzさんご夫妻やDr. Bridiczkaさんご夫妻、コンサートに足を運んで下さったお客様をはじめ多くの現地の方々にお世話になり、また演奏も聴いて頂きました。皆様の音楽を愛する気持ちや若い演奏家に対する応援する温かいまなざし、固い握手とハグを通してドイツ人の懐の深さや愛情の深さ、誠実さを感じ胸が熱くなりました。

 

このような素晴らしい機会を下さった、小長久美様をはじめ、友の会の皆様、素晴らしい先生方、同じ夢を持つ仲間達、お世話になったすべての方々に感謝申しあげます。一人で練習することの他にも、音楽をする人間として大切なことをこのセミナーから多く気付かされました。そして、改めて音楽が勉強できる幸せをひしひしと感じました。この経験を胸に今後も精進したいと思います。本当にありがとうございました。

則行みお(東京藝術大学卒業、ミュンヘン国立音楽大学大学院)

 

二回目の参加となった今回はピアノ部門とコレペティ部門の両方を受講しました。また、平野加奈さんと一緒にDr. Lanzご夫妻のお宅にホームステイもさせて頂き、新しいこと尽くしの講習会となりました。

 

私は6月にミュンヘン音楽大学の受験を終えたばかりで準備が慌ただしく、新しくおろしたばかりのバッハ=ブゾーニのシャコンヌとだいぶ弾き古したドビュッシーの前奏曲の交代する3度と花火をシェーファー先生に見て頂きました。

 

シャコンヌのレッスンでは、原曲ではヴァイオリンがどのように奏するのかということを中心にご指示頂き、楽譜にある意図を読み取ることによって大きな流れを作れるようにご指導くださいました。それによって、考えが絡まって固く結ばれてしまっていたところや、理想と実際の演奏の間にあった確執が溶けるようになくなり、やりたい音楽が素直に見えてくるようにもなりました。

 

受験前に前回の講習会で見て頂いたときもそうでしたが、限られたレッスン時間の中で、細かい部分へのご指南とともに全景を見越した流れの作り方をポイントを抑えて教えて頂くことができ、試験本番でも迷うことなく、ただただ音楽が楽しく、自分の響かせたい音を追い求めて没頭して弾くことができました。少し前までスランプの大きな渦の中にいたはずだったのですが、まるで魔法にかかったかのようでした。

 

一方、色々な試行錯誤を繰り返してきたドビュッシーのレッスンでは、新しいアイディアを授けて頂くことができました。どんな手を使っても違和感が残ったり、前後との流れの関係がうまくいかなかったり、という部分が多々あったのですが、イメージを損なうことは全くないまま、むしろ明確なものとなって表現することができるようになりました。修了コンサートでは、初お披露目と言っても過言ではないほどに新しい自分のスタイルを出した演奏をすることができ、また一歩踏み出せたように思います。

 

シュナイダー先生のレッスンでは、シューマンのヴァイオリンソナタ第2番とブラームスのヴァイオリンソナタ第3番を見て頂きました。先生の演奏はとても魅力的で説得力があり、レッスンで部分的に一緒に弾かせて頂いたときには、音楽の強い流れを体感することができ、それは言葉よりもなによりもたくさんの刺激を与えてくれ、たったの数小節でしたが、次々起こる感覚に処理する頭が追いつかなくなるほどでした。 そして今回、幸運なことに講習会のお陰で酒井愛里さんと浅村佳代さんのお二方の素敵なヴァイオリニストと出会うことができました。先生からの難しい要求になんとか応えるべく、ともに切磋琢磨し自分たちの音楽を作り上げていった時間はあっという間でしたが充実した時間を過ごすことができました。

 

そして今回の講習会では様々な土地に赴く事ができました。

まずSchauwecker-Zimmerさんのお宅近くにあるAmmer湖を散策し、夜にはご自宅で小さなサロンコンサートを開いて頂きました。翌日にはDr. Gerbitz邸でのサロンコンサートにも出演させて頂き、終演後には美しいお庭で燦々と光る陽の光の中優雅に歓談をするなど、日本では絶対に経験する事ができないことばかりさせて頂き、本当に幸せでした。

 

講習会終了後にはボーデン湖畔でのサロンコンサートに参加させて頂き、Dr. Brdiczkaご夫妻に大変お世話になりました。Dr. Brdiczka邸は今まで見た中でもとびっきり素敵な邸宅で、合宿気分さながらでしたが夢のような日を過ごす事ができました。おいしいドイツの郷土料理をたくさんふるまって頂き、皆でお腹いっぱいになるほど食べたのも良い思い出となりました。

 

激しい雷雨とともに行われたサロンコンサートでしたが、その激しさに負けない熱演が繰り広げられ、そしてまたそれに応えるような聴衆の皆さまから心のこもった拍手によって、まさに熱気に溢れる会場となっていました。私にはより強く、よりたくさんの思いを伝えたい、という意欲が湧きおこり、ヴァイオリニストとはもちろんですが、聴衆とも一体となって、サロンコンサートの醍醐味とも言える、その場でしか創り上げられないような演奏をすることができました。

 

しかしなんと言っても一番の思い出は、ホームステイさせて頂いたDr. Lanz夫妻と過ごした日々です。心からのおもてなしをして頂き、さらに家族のように深い愛情で接して頂きました。お花に囲まれたかわいいお庭でご飯を食べたり、たくさんお話をしたり、突然平野さんと初見の連弾コンサートを始める事になったり、今回のこのハードスケジュールを笑顔で乗り越えられたのはひとえにご夫妻のお陰でした。

 

毎日どんなときも、どこにいても、美しい自然と音楽を愛する人々に囲まれ、前回よりもさらにドイツと音楽を満喫することができたのは、この講習会をより良いものにしたいと常々思われている主宰の小長久美さんをはじめ、先生方と受講生友の会の皆さま、そして関係者の皆さまのお力と支えによるものだということをとても感じました。この場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

田中翔平(東京藝術大学大学院)

 

このセミナーを受講するのは3回目になります。

 

今回はホームステイという新しい試みもあり前回以上に充実したものとなりました。ゲストファミリーの方にはなんと4人も受け入れていただき、なんとその邸宅でコンサートまで開催して頂けるという素晴らしい環境の中で前回までは感じることの出来なかった「生活感」が身を持って感じることができて考え深いものとなりました。

 

レッスンは前回までと同様にシェーファー先生の4回のレッスンを受講しました。今回も通訳はなしで挑戦しました !前回も通訳はなしだったのですが、語力が乏しく先生のジェスチャーでやっと理解出来るという感じだったのに対し今回は先生のお話になる事が理解出来る(自称)ようになったという事は自分にとって大きな進歩だと感じることができ自信にも繋がっていくと思います。

そして何より勉強になるのが他の方のレッスンの聴講です。音楽の内容は勿論ですが、語学学校では中々学べない「レッスンで使われるドイツ語」も学ぶことができるのですから!

 

もしまた参加出来る機会があるとしたらその時は「街中で聞こえてくるドイツ語を全て聞き取れるように」を目標として、音楽は勿論の事、語力も気を抜かず鍛えていきたいと思います。

猪狩雄斗(東京藝術大学別科)

 

4か月ぶりのミュンヘン。春に訪れて、その街の空気、景観に惚れ、また行けるのをずっと楽しみにうずうずしていました。夏のミュンヘンは、空がこんなにも…というほど青々としていて、爽快。春の時とはまた違った表情を見せてくれました。

 

春のセミナーを受講し、すぐに夏のセミナーも受講する!!と決めた私。今回もシェーファー先生に4回のレッスンをしていただきました。

 

自分で「ここはこうだろ」とずっと思いこんで疑うことなく演奏していた箇所を、シェーファー先生がまた別の角度からの解釈をアプローチしてくださる。

自分では考えもしなかった表現が生まれ、光が差したその瞬間の感動というのは、前回にも増して僕をひとまわり成長させてくれました。中でも、ブラームスの幻想曲集Op.116のレッスンでは、ブラームスをどう演奏すればよいか、1つ1つのアーティキュレーション、ペダリングまで徹底的に教わり、また新たなブラームスの魅力を発掘することのできたレッスンでした。

 

また、今回人生で初めてホームステイをさせていただきました。(受講生他3人と) 初めて、とだけあり、さすがに緊張していた私ですが、だんだんドイツ人の方にあふれる人への温かさというものを感じ、精神的にも大きく成長できた2週間だったと思います。

 

留学、真剣にこのことを考えるきっかけとなった今回のセミナー。あの熱いレッスンが今でも頭で回想されます。あの地で音楽を勉強できるよう、頑張らなくては!!

 

最後になりましたが、今回も素晴らしい体験、感動を与えてくださったこのセミナーの主宰である小長様、そして受講生友の会のメンバーの方々、ありがとうございました!! 

佐渡建洋(東京藝術大学大学院)

 

まさに怒涛のような一週間、陰に日向にお世話になり本当にありがとうございました。 様々のお心遣いにより寂しい思いをすることもなく充実した一週間になりました。 今回は自分にとって久々の海外の講習会であり、留学準備と位置付けた初めての講習会でもありました。

 

 

2人の先生に2回ずつ、通訳なしで受講させていただきましたが、いきなり通訳なしでうまくいくはずもなく…先生にとっても消化不良な面も多々あったかと思いますが、自分にとっては海外の先生のレッスンを直に受けるという大変に貴重な場となりました。

 

今回はシューベルトのソナタで受講しました。初めてシューベルトに取り組むということもあり思い悩むことがまだまだ多く、納得して弾くレベルには到達しておらず、先生の解釈や思いを引きだすことができるのだろうかという不安がありました。しかし、どうにかこうにか一度弾き終えてからはもうそんな思いは吹き飛び、とにかく先生のおっしゃる言葉や奏でる音、レッスンの全てを吸収することに必死でした。シェーファー先生の理性を通した情熱、ベッケラー先生の愛のこもった音、自分はまだまだ及びではありませんが、それに触れた衝撃により少しずつ道が見えてくるのではないかと思います。

 

レッスン及び聴講を通して、音楽に対してもう一度真正面から向き合おうという気持ちがわきあがる、単純にピアノを弾くということだけではない何かを得、そしてドイツで学びたいという気持ちがさらに強くなりました。

大守真央(東京藝術大学)

 

ミュンヘンといえばミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団やバイエルン放送交響楽団など、素晴らしいオーケストラや劇場があるのはもちろん、私の大好きな画家のパウル・クレー、それに作家のミヒャエル・エンデも生涯長い間ミュンヘンで過ごしたことがある街で、どんな街なのだろう、とても行ってみたい!と興味を持っていました。たまたま大学の先輩方とお話ししたり、色々インターネットで調べたりしている内にこの講習会のことを知り今回初めて参加しました。

 

レッスンではミュンヘン音大の先生方から本場の音楽を教えてもらうことができました。シェーファー先生はいつも情熱的にレッスンしてくださって、楽譜の読みが甘いところや問題点を的確にレッスンして頂きました。ベッケラー先生はいつも穏やかで、レッスンでは自然で自由な音楽を表現することの大切さを教えて頂きました。普段曲を仕上げていこうと思うとついテクニック的なことにとらわれてしまいますが、もっと自由で自然な音楽を奏でることの大切さを改めて教えてもらえて、これからの音楽との向き合い方をこの講習会で学び直せた気がします。ピアノ以外にもヴァイオリンのレッスンもあり、他の受講生の方々のレッスンも聴講できてとても勉強になりました。

 

またミュンヘンに住む素敵なご夫妻のお宅にホームステイすることもでき、ミュンヘンでの生活も体験することができました。また、奥様がたくさんバイエルンの歴史のお話しをしてくださったのでミュンヘンのことも少しずつ知識が深まり、様々な面でとても勉強になった一週間でした。

 

こんな素晴らしい講習会を立ち上げてくださった小長さんや、通訳などお世話してくださった朝島さん、藤東さんに本当に感謝しています。サポートしてくださったお陰で本当に楽しく快適に過ごすことができました。

 

合間をぬってたくさん観光もできて、短期間でしたがレッスンも暮らしも観光もすべて充実した一週間でした。またいつか参加できたらいいなぁと思います☆ありがとうございました♪ 

工藤健介(東京音楽大学卒業)

 

このセミナーで初めてミュンヘンの地を訪れてから二年が経ちました。
当時、物心つかないうちにアメリカに滞在していたことを除けば初めての海外だった上、外国人の先生にレッスンを受けることも初めてでした。しかし奥深い解釈や、的確な技術的アドバイス、そしてレッスンを受けて変わったという感触が気に入り、以来半年に一度足を運んでいます。
 
今回ベッケラー先生には、シューマンの交響的練習曲を中心に見て頂きました。目を閉じて練習する方法を提案されたことは面白かったです。距離感を掴むことでより自由に弾けるようになるとのこと。手の動きなどの技術的な面も細やかに指導して下さり、格段に弾きやすくなった部分が何箇所もありました。他にも間の取り方で強調する箇所を作ることを、役者が台詞を言うことを例に出して教えて下さいました。
 
シェーファー先生には、ショパンのノクターンやドビュッシーの仮面を中心に見て頂きました。op.48-1のノクターンでは、葬送行進曲のような性格を持っているとした上で、右手が悲しみを歌い、待って欲しい、行かないでくれと懇願するのだけれど、左手は運命を刻み抗いがたく進んでいくという解釈を提示。そこから、右手はルバートして良いが左はルバートせずに正確に刻むことという指示を受けました。「仮面」では、原始的な音楽において延々と太鼓を叩き続けて人々を恍惚状態に導くようなイメージを話して下さり、厄介だった連打音にも方向性が見えてきました。楽曲の様式や背景を裏付けにした解釈には説得力があり、一気に納得のいく設計に導かれる思いです。またダイナミックな煽りに引っ張られることで、小さくまとまってしまいがちなところを大きく開かせてくれます。
 
レッスンを離れても、他の受講生と連弾して楽しんだり、あるいはお互いに聴き合ったりと、楽しく、また意義深い時間を過ごしました。今回もとても多くの刺激を受けてセミナーを終えることが出来ました。ミュンヘンで得たものを消化して日々の研鑽に役立てていこうと思います。

● 2013年夏期セミナーヴァイオリン部門受講生より

酒井愛里(愛知県立芸術大学大学院)

 

このミュンヘン国際セミナーは、私にとって海外初の講習会でした。「上手に弾くのではなく、本当の音楽を奏でる人に」 この言葉に惹かれ、この講習会に私も参加したい、と考えました。

 

セミナーでは一週間という限られた時間の中で普段とは違う環境に身を置き音楽に取り組むことで、いつもとは違う考えが生まれ、また自分の演奏上での問題点などを見つめ直すとても良い機会になりました。

 

Schneider先生のレッスンを受けて、先生のスパイスをほんの少し頂いただけでアイディアが何倍にも広がり、緊張感がありながらも毎回楽しみながら受講することができました。

 

今回私の伴奏をしてくれた同じく受講生の則行さんとはこのセミナーで初めて会いましたが、二人で時間を合わせて練習を重ね、曲に取り組むことですぐに打ち解けることができ、彼女からもとても良い刺激をもらうことができました。修了コンサートで彼女と一緒に演奏できたことが何よりも嬉しかったです。

 

参加させていただいたサロンコンサートでは、聴いてくださる方々との距離も近くいつもの本番とはまた違った緊張感がありましたが、目の前で聴いて下さるお客様のために演奏しているということが実感できる素晴らしい体験をすることができました。

 

このセミナーの期間中は優しいホストファミリーのもとでホームステイをさせていただきましたが、そこでの生活もとても素晴らしいもので、沢山の事を教えてもらいました。

 

この一週間で私にとってかけがえのない大切なものがミュンヘンには沢山できました。この感謝の気持ちを忘れず、これからよりいっそう勉強に励んでいきたいと思います。

浅村佳代(桐朋学園大学卒業)

 

今回講習会に参加させていただき、とても良い経験ができました。ヨーロッパは日本より楽器がよく鳴りました。その地にいるだけ、音色が豊かになったような感じさえもします。

 

シュナイダー先生のレッスンはとても分かりやすく、また先生のブラームスには感激しました。4回のレッスンが本当に楽しかったです。講習会の後に、スイスのボーデン湖のサロンコンサートで弾かせていただきました。主催のご夫妻はとても素敵な方で、お料理もおいしくて、可愛いいものが大好きな方でした。サロンコンサートでは、お客様の拍手がとてもあたたかく、これから音楽をずっと携わっていきたい私にとって、とても励みになりました。このような機会をいただけたこと、とても感謝しています。

 

またメンバーは今回誰も知り合いがいなかったので、不安でしたが皆さんいい方達ばかりで、また音楽に対して前向きな姿勢が刺激になりました。短い期間でしたが、充実した旅になったと思います。どうもありがとうございました。

● 2013年春期セミナーピアノ部門受講生より

則行みお (東京藝術大学)

 

刺激的な街、ミュンヘン。音楽が溢れているこの街は人々の活気も満ち溢れており、夜には幻想的なイルミネーションに包まれた穏やかな顔を見せつつも、至る所でサッカーの試合に一喜一憂して盛り上がる場面が見られるなど、そこにいるだけで一日を楽しく過ごすことができ、七日間の講習会はあっという間で夢のようでした。

 

私はシェーファー先生のレッスンを受講しましたが、先生の優しく温かな目がとても印象に残っています。先生の歌や言葉、そして演奏によって自分自身の感覚が花開いていくあの体験は生涯忘れることのできないものとなりました。合間に聴講させて頂いたベッケラー先生のレッスンでも感じましたが、とにかく先生方は温かく、また毎日朝から夜まで長時間に渡ってレッスンされているにも関わらず、常に真剣に情熱を持って向き合ってくださっていることが、ひしひしと伝わってきました。これは先生方が素晴らしいことももちろんですが、受講生一人一人の真摯な演奏があったからこそであるように思います。

 
受講生の中にはリピーターの方も多くいると聞いていたので、当初は馴染めるのか不安な気持ちがありましたが、演奏と同じように皆さん良い方、素敵な方ばかりで仲良くなるのに時間を要することは全くありませんでした。そして音楽を大切に思う気持ちが、年齢も違い、全国様々な地から集まった私たちをまとめてくれたように感じ、改めてこの講習会の素晴らしさを実感しています。

 
今回、幸運にもサロンコンサートに出演させて頂けることになり、ここでもまた貴重な経験をさせて頂くことが出来ました。主催者のGerbitzさんをはじめとして、集まってくださった皆様が日本の若い音楽家をどこまでも歓迎してくださり、嬉しい気持ちと、この気持ちに応えられる演奏をしなくてはという使命感を持ちました。一方で、なぜここまで私たち日本人に関心を持ってくださるのかという思いが湧き上がりましたが、色々な人とお話をしているうちに、この講習会の企画・運営をしてくださっている小長久美さんの信望によるものであることがわかり、なるほど、と得心したのでした。

 
最終日に行われた修了コンサートでは、始まる前から現地の方に「頑張って!」など声を掛けて頂いたり、ほぼ満席となったホールの様子からもこのコンサートがどれだけ期待されているのかがわかり、演奏が始まってからも一人一人に贈られる拍手が温かいことに感銘を受けました。そして、講習会の初めから終わりまで色々なお世話役や、コンサート当日もスタッフをしてくださった受講生友の会の方々のお陰で、本当にみんなが一丸となった素晴らしい演奏会にすることができ、達成感もひとしおでした。この場に一員として参加できたことをとても誇りに思っています。

 

「上手に弾くのではなく本当の音楽を奏でる人に」-なによりも単純で難しいこの言葉が実現できる場所があるとは、夢にも思っていませんでした。しかし、先生方や小長さんを中心として、受講生の皆さん、聴衆の皆様を含めた全ての人々の輪は本当に素晴らしく、大切なものを再確認させてくださいました。全ての方々に感謝の念でいっぱいです。本当にありがとうございました。

猪狩雄斗 (東京藝術大学)

 

「留学?本当にする必要あるのかなぁ

「日本のほうが環境も整ってるし、こっちにいたほうが安心できるしなぁ

「だいたい自分なんかが行って本当に合うのかなぁ

「留学」に対してこんな感想をもっていた自分を動かしてくれたのは、当時師事していた先生の言葉、「どんなものでも一流にふれなさい」だった。

 

僕はそれまで一度もヨーロッパを訪れたことがなかった。自分が大好きなドイツ音楽が生まれた場所の空気を吸ったことも、景観を目にしたこともなかった。これからブラームスの音楽を自分のレパートリーの主にしたい僕にとって、果たしてそれでいいのか、という疑問と、先生からの言葉が合い重なり今回のセミナー参加となった。

 

今回、僕は受験生コースでシェーファー先生のレッスンを4回受講した。なぜシェーファー先生にしたか?それを聞かれるとあまり立派な回答ができないのだが、2012年夏のセミナーにも参加していた藝大同級生の田中くんが、シェーファー先生のレッスンの動画(ごくごく短いもの)を僕に見せてくれたのがきっかけだった。

 

初めて見た時のあの衝撃!!その動画はラフマニノフの楽興の時Op.16のレッスン風景だったのだが、とにかく熱い!こんな熱いレッスン見たことない!自分もこんなレッスン受けてみたい!と思い、シェーファー先生のクラスを希望した。

 

4回のレッスンでシェーファー先生は、僕のどんなところが本場で通用して、どんなところが欠けているか、明らかにしてくださいました。

特に、ブラームスの4つの小品Op.119のレッスンは、自分の中でそれまでかなり勉強したつもりだった4つの小品それぞれに新たな風が吹いた瞬間だった。

魔法のようなレッスンだった。「感動する音楽」の方向に導いてくださるのだ。シェーファー先生は「こういう風に」というのを予め弾いて教えてくださります。

 

先生の放つその音、輝き、素晴らしさといったらまさに「一流の」音との出会いだった。Op.119-1を先生が演奏してくださった時には涙が溢れそうでした。

 

リストのダンテソナタ、スクリャービンの幻想曲もそれぞれ素晴らしいレッスンで、あの熱く、しかし的確、そして受講していて感激しっぱなしの楽しいレッスンは、日本に帰ってきて早2週間が経とうとしているが、今でも脳裏に深く刻まれている。

 

自分はセミナー中、Prof. Dr. Gerbitzのお屋敷でのサロンコンサート、最後日の受講生コンサート、計2回のコンサートに出演させていただいた。もちろん、本場の、ドイツの方々の前で演奏するのは初めてだったので、自分の演奏がどういう反応になるかそれを思うと、それはそれはすごい緊張に襲われた() しかし、ドイツの方々が、日本の聴衆とは全く違う聴き方をしてくださってるなぁ(うまく言葉には表すことができないが、とにかく違うのだ!)、というのを演奏しながらひしひしと感じ、その雰囲気を味わいながらとても気持ちがよかったし、今までの自分ではしたことのない演奏となった。これは本当にこのセミナーのおかげ、ドイツのお客様のつくりだす良い雰囲気のおかげだと思った。ブラボーをいただけた瞬間、カーテンコールをいただけた瞬間というのは、自分がこれまで音楽をやっていて良かった!!と心から思える瞬間だった。

 

私事になるが、自分は去年の夏、思わぬ指の故障をしてしまい、どこか音楽と向き合うことが怖くなっていた。簡単なパッセージすら演奏することが難しく、とにかく弾くことで精一杯だった。今はだいぶ改善されたが、それでもどこか「音楽」が死んでいた。しかし、このセミナーを通じて、「音楽」が自分の中で復活しているのを何回も感じることが出来たし、さらにそれを超える「何か」をつかむことができた。

 

こうした素晴らしい(という言葉だけでは足りないほど)体験をさせていただいたこのセミナー、参加できて本当によかったと思っている。そして、また夏も受講したい!あれほど海外に行くことを嫌がっていた自分がこの変わりようだ()自分でも驚いているくらいだ。

 

今までただなんとな~くドイツ語を習っていたのを本当に悔やんでいる夏までに、演奏はもちろん、語学の面でももっともっとレベルアップして、臨みたい。待ち遠しいです。みなさん、このセミナーは、すごいですよ!!

 

最後になりましたが、ドイツでのサポートをして下さった小長様はじめ、受講生友の会メンバーの方々には心から感謝しております。ありがとうございました!

田中翔平 (東京藝術大学大学院)

 

夏のセミナーに続き2度目のセミナー参加となりました。今回はセミナー中にお医者様のご自宅で行われるサロンコンサートに出演させていただくことができました。一言に自宅と言ってもとても広くてベーゼンドルファのグランドピアノが置いてあるのです。いざ開演時間が迫ると次から次へとお客様がやってくるのです。こちらの人たちの音楽に対する愛をひしひしと感じた瞬間でもありました。私はベートーヴェンの熱情を演奏したのですがベートーヴェンの生きた国でベートーヴェンの音楽を弾くことができて、そしてドイツ人の方たちに聴いていただける。それだけで胸が熱くなりました。この感動は一生の宝になると思います。

中川愛梨 (桐朋学園大学)

 

私は今回初めて参加し、ベッケラー先生に4回レッスンして頂きました。
先生の本当に温かいお人柄と雰囲気で、自然と自分の心が開放されるのを感じました。今すぐに対処できるアドバイスだけではなく、音楽の本質である、自分自身で音楽を感じる力、語る力、発見する力、というものを成長させてくださる、とても深いレッスンでした。偉大な音楽家たちの血が流れるドイツという地で、音楽を愛しいと心から感じる仲間、先生と過ごせた一週間は、本当に幸せな時間でした。

大坪健人 (京都市立芸術大学大学院)

 

実は私にとってこのセミナーは、初海外であり、初海外セミナーでした。このセミナーにこれまで3回参加していた友人が本当に楽しそうにこのセミナーのことを話していたことが印象に残っており、それで彼に頼み、紹介してもらいました。出発前は不安も多く、分からないことだらけ。それに海外に行くという実感もないまま日本を旅立ちました。


結果は、心から参加して良かったと言えるものでした!私はベッケラー先生のレッスンを4回受けたのですが、先生のレッスンはどこまでも音楽的で、あんなにも音楽をしていることを実感できるレッスンは初めてでした。音楽の自然な流れ、音の作り方、構成本当に多くのことをご教授いただき、そして吸収できました。1回1回のレッスンが本当に幸せな時間で、私の宝物です。


セミナー最終日のコンサートも素晴らしい体験ができました。地元のお客様が多く聴きに来て下っていました。皆様一人一人が演奏に耳を傾けてくださり、会場は温かい和やかな雰囲気に包まれていまいした。その中で一音一音を噛みしめて演奏でき、あんなに音楽に集中できた本番は初めてでした。曲が終わる瞬間があんなにも名残惜しかったのも初めてです。演奏後は大きな拍手と歓声を頂き、本当に幸せでした。今回参加した皆がそれぞれの音楽を発揮できた素敵なコンサートだったと思います。


こんなにもすばらしい体験をさせてもらったミュンヘンに、ベッケラー先生に、運営サポートをしてくださった小長さんに、そして友の会の方々には感謝してもしきれません。本当にありがとうございました!1人前の音楽家になることが何よりの恩返しだと信じ、ますます精進していきたいと思います。

素敵な時間をありがとうございました。

榎元圭 (福岡教育大学)

 

このセミナーには周知のようにレッスンと修了演奏会がありますが、それらを運営してスムーズに進めて下さっているのは、主催の小長さんと受講生友の会です。この方々のサポートなくしてレッスンを受けることはできないと言っていいと思います。

 
受講生友の会の皆さんは、まずセミナー会場までの行き方や交通機関の利用法を教えて下さったり、施設の説明、さらにレッスン時の通訳も担当していただきました。セミナー期間中には、会の主催で食事会もありました!普段なかなか受講生同士で接することがなくても、ここでかなり交流が深まります。
また、普段もレッスンでの姿をカメラに収めて下さったりもしますし、何かちょっとした些細なことでも質問すると気軽に答えて下さいました。さらには、セミナー最終日に行われる修了演奏会も、友の会が中心に動いて成り立っています。

 
ご自身もレッスンを受けられて演奏なさるというのに、受講生に対する優しい心遣いを随所に感じました。


他にも、ミュンヘンの観光地や地元の料理など、現地で勉強なさっている方だからこそ知っていることについても教えていただき、身近な存在に感じられてとても頼りにさせていただいていました。


このセミナーの人気の理由の一つには、安心して参加できるこのサポート体制があるように思います。貴重な経験と素晴らしい時間を共有できること間違いなしです!

● 2013年春期セミナー声楽部門受講生より

寺田知広マイケル (ダルムシュタット音楽院) 

 

今回Uecker先生の講習会に参加できたことは僕にとって素晴らしい経験となりました。


 先生が説明される、オペラを歌う上でのキャラクターの作り方や、音楽を表現する上での「色」の違いのお話はとても勉強になり、この一週間のレッスンを通して僕にとっての新しい扉が開かれたように思いました。

 

この講習会は少人数で行われていて、他の参加者との交流や、彼らと音楽について語り合う事もでき、とても有意義な時間が過ごせたと思います。

 

Akademie der Musik Deutschlandのプロジェクトに参加させていただいたのは二回目ですが、今回の講習会も「参加して本当に良かった」と思えるものでした。僕たちのような若い音楽家がこのような機会に巡り会える事はとても貴重な事なので、次回も是非参加したいと思います。

● 2012年春期セミナー受講生より

木口雄人 (京都市立芸術大学大学院)

 

僕が初めてミュンヘンを訪れたのは、2011年の夏。いえ、ミュンヘンどころか、海外へ出ること自体が人生で初めてでした。今でも、2011年の夏は、僕にとって特別なものです。

2011年の夏、友人からミュンヘン音大の夏期セミナーの話を耳にしました。

当時大学4年で、大学院入試も控えていたので、・・・夏は時間が無いし、お金もないし・・・、と、当初は参加しない方向でいました。寧ろ、セミナーとか、自分とは縁遠い話だな、と他人事のように思っていました。

 

しかし、申込締切期限が迫ってきた頃、「もう4年生だし、せっかくなら行ってみようかな」と、ほんの少しの好奇心が湧き、参加することにしました。この気まぐれは僕にとって最高の決断でした。

 

その夏のセミナーでは、今までとは全く違う、異国でしか掴めないであろう充実感を味わいました。新しい仲間とも出会うことが出来た、最高の夏となりました。そして、今回の春のセミナーです。前回のセミナーを受け、絶対にもう一度セミナーに行く!と決めていたので、前回とは違い、不安もなく心から期待に胸を膨らませてドイツに降り立ちました。

 

ベッケラー先生は、前回夏のセミナーでもお世話になり、久しぶりの再会だったのですが、先生は変わらず朗らかで、お会いした瞬間に、あの水に溶けるような気分になるのはベッケラー先生が持ってらっしゃる不思議なパワーです。レッスンは、先生がドイツものが得意とお聞きしたので、ベートーベン等を中心に、音楽のキャラクターをどう活かすか、というポイントに着目し、それをいろんな角度から手助けして下さるレッスンをして頂きました。

 

ベッケラー先生のレッスンを受けていると、弾くことに一生懸命だったのを忘れ、耳を澄まして音楽の核心に触れることが出来るんです。あの瞬間・感覚は言い表せない充実感で一杯になります。「早くレッスン終わったら練習したい!」という意欲に何度もレッスン中にかられました。そして、音楽に合点がいったときのベッケラー先生のスマイルはプライスレスです!

 

シェーファー先生は、ベッケラー先生とは対照的に、ダイナミックな・ドラスティックな作品が得意とお聞きしたので、プロコフィエフのソナタ第4番等を中心に見ていただきました。先生には全3楽章から成るソナタを見ていただいたので、ソナタ全体に立体感をもたせる構築力を付けるレッスンをしていただきました。テンポ設定にしても、アーティキュレーションの扱い方にしても、驚きの提案をしてくださるのですが、その裏付けは納得するものばかりでした。そうした構築力を学ぶうちに、不思議で巨大な存在感を持つソナタに仕上げることが出来ました。

 

また、シェーファー先生は、20代の僕なんかを遥かに凌ぐ若々しさ・陽気さで、演奏もレッスンもされ、コミュニケーションをしているだけで本当に刺激だらけでした。僕は今回シェーファー先生は初めてレッスンを受けさせていただいたのですが、ベッケラー先生・シェーファー先生、お二人とも、本当に楽しいレッスンをしてくださり、音楽の本質をたっぷり体験させてくださる素敵な方でした。こうした出逢いに本当に感謝です。

 

修了コンサートもセミナーの最終日に行われました。本当にたくさんの方が来てくださっていました。ドイツの方たちは、前回も思ったのですが、本当に楽しんで聴いてくださりますし、楽しみに聴きに来てくださっています。それは、入場した時の拍手のテンションから日本との違いがわかるほどです。そして演奏が終わると、盛大な拍手はもちろん、声までかけて下さるかたもたくさんいます。これだけ気持ちよく音楽ができるので、「あ、やっぱり音楽って素敵だな」と再認識することも出来ました。

 

セミナー後は、ここで出逢った仲間たちと朝まで喋り明かしました。ここで出逢えた喜びを互いに噛み締め、また夏に集まろう、と皆で約束を交わし、セミナーを終え、帰国しました。

 

あまり上手な文章は書けない方ですが、ありのままの気持ちを綴りました。

最初にも書きましたが、このセミナーと出会い、参加したことは、気まぐれという偶然でしたが、それは今では必然だったと思っていますし、今の僕には重大な分岐点になっています。

 

音楽留学を少しでも考えている方。今こそ、その重たい腰を持ち上げて、第一歩を踏み出すときです。案外、踏み出すと病み付きになって足を止められないものです。その、動き出す一歩を、気まぐれでもなんでもいい。ただ踏み出して欲しいんです。そして、それが貴方にとって、素敵な世界への幕開けになることを願って止みません。

 

最後になりましたが、このセミナーで忘れてはならない、企画・運営・通訳をして下さった小長さんに最大の敬意を表して、感謝申し上げたいと思います。僕たち若い音楽家にこんな素敵な世界を体験する機会を与えてくださり、本当にありがとうございます。素晴らしいセミナーでした!

 

このセミナー生であることを心から誇りに思います。

三上絵里香 (愛知県立芸術大学大学院)

 

 私は、410日から15日から行われたミュンヘン音楽大学セミナーに参加しました。ミュンヘン音楽大学セミナーを受講するのは2回目でしたが、前回も、そして今回も予想以上に充実した内容のセミナーでした。最終日には、修了コンサートが開催され、会場全体が温かい雰囲気に包まれ、そこにいる人たち全員が音楽を楽しんでいる様子がとても印象的でした。

 

私は受験生コースを受講したため、レッスンは全部で4回で、その他に毎日の練習、他の受講者のレッスンの聴講、修了コンサート、先生との懇親会など盛りだくさんの毎日です。私は、4回とも全てシェーファー先生にレッスンをしていただきました。シェーファー先生はとても気さくな方で、ユーモアを交えながらも情熱的なレッスンをされます。先生のレッスンでは毎回、私に必要な的確なアドバイスをいただけるので、レッスン後には演奏がより音楽的になっているのを感じました。今回はベートーヴェンのソナタ第21番『ワルトシュタイン』Op.53と、モーツァルトのソナタ第13KV333をレッスンしていただきましたが、ベートーヴェンでは、特に楽譜を読み込んで忠実に表現することを学びました。楽譜を読み込むことは当たり前のことですが、作曲家の意図を読み取り、その音楽を忠実に表現する、ということは難しい作業だと感じました。4回のレッスンは毎回先生の熱心な指導のもとあっという間に過ぎ、毎日多く与えられている練習時間に、響きやバランス、音色などを吟味して音楽を作り、修了コンサートに臨みました。

 

修了コンサートでは、今回のセミナーに参加した9人がそれぞれ思い思いの音楽を奏で、私もとても落ち着いた気持ちで演奏することができました。前回もでしたが、日本のコンサートやコンクールなどの本番で落ち着いて演奏できることは少なく、このコンサートを楽しみに聴きに来られるミュンヘンのお客さんや会場の温かい雰囲気がそうさせているのだと思います。本番ではとにかく一つ一つの音の響きをよく聴くことを心がけて演奏しました。演奏後のお客さんの優しい笑顔と大きな拍手、それにカーテンコールを何度もいただき、とても幸せな気持ちと、ここで演奏できることへの感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

そして、このセミナーでは新しい出会いもあり、セミナー期間中ですっかり打ち解け、同じ音楽を学ぶ仲間としてこれからも応援しあうことと思います。今回のセミナーもとても充実した内容で、自分の思い描く音楽へのアプローチのしかたを考え直すきっかけになりました。セミナーでの多くの出会いに感謝しながら、この貴重な体験を胸に今後も精一杯勉強を続けていこうと思います。ありがとうございました。