池原名保美

 

 

今回私はベッケラー先生、シェーファー先生お二人のレッスンを受講させていただきました。セミナーに参加するにあたって、高校生ということもあり日本でホームページを拝見しながら様々な不安を募らせていたのですが、いざレッスンが始まると両先生

 

共に問題点を大変的確に、また飲み込みやすく指導して下さる濃厚なレッスンで、時間を忘れてしまうようでした。

 

ベッケラー先生は音作り中心のレッスンで、“私自身が歌うのではなく ピアノに歌ってもらう”という、当たり前なようでいて実際には忘れてしまっていた事実に気づかせていただきました。ピアノを弾くことに対して身体的にも精神的にもいつも身構えて、自分本位になってしまったことで大切なことを見失っていたことを知ると同時に、楽曲のキャラクターやフィーリングを効果的に表現する際の腕や手首の使い方、そして基本的な指の独立など、課題を具体化することができたと

 

感じています。

 

シェーファー先生には徹底的に楽譜に沿い、その上で魅せる演奏をつくり方を教えていただきました。時に美しく、時に激しく表情を変える音楽を、自分はいかに表現しようかと考えるのではなく、その答えは常に楽譜の中にあり私たちをはるか昔、音楽家たちの生きた心を伝えてくれていることを知りました。今まで自分が表面的で二次元的な楽譜の見方しかできていなかったことがどこか恥ずかしく思われ、楽譜の奥深さに触れたレッスンでした。これから私が出会う音楽を余すことなく楽しみ、演奏するための糧をいただけたと考えています。

 

セミナー中、このように素晴らしいレッスンを受講、聴講させていただき一瞬一瞬が充実した日々を送ることができました。携わって下さった全ての方に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。