三上 絵里香(愛知県立芸術大学大学院主席修了)

私は今秋よりミュンヘン国立音楽大学修士課程Neue Musikに進学します。また今年から新たに開設されたZertifikatsstudium Meisterklasseの第一期生として入学が許可されました。

そもそもミュンヘン国立音楽大学を受験するきっかけは、2011年の夏に受講したミュンヘン国際音楽セミナーでした。海外の音楽セミナーを受講するのが初めてだった私には少々勇気のいることでしたが、今思うとこのセミナーに参加したことは私にとって運命だったとしか言えません。その後もリピーターとして度々ミュンヘンを訪れました。

そのセミナーで現在の私の師であるミヒャエル・シェーファー教授と出会いました。先生が奏でる熱くてダイナミック、かつ説得力のある音楽にとても魅了されました。特に、2012年の春にセミナーを受けた時、修了コンサートでも弾かせて頂いた私の大好きな〈Beethoven: Klaviersonate Nr. 21 op. 53 „Waldstein“〉のレッスンは、作曲家の意図を読み取り、その音楽を忠実に再現する難しさと同時にそれを表現する感動を教えて頂きました。初めて音楽とお客さんと私が一体となったあの時の修了コンサートは今でも忘れません。そうしてもっとシェーファー教授に教わりたいと強く思うようになったことからミュンヘン音大の受験を決めました。


私はすでに日本の大学院修士課程をピアノ専攻で修了していたため、こちらでは修士課程Neue Musikを受けることにしました。また、シェーファー教授から同時にミュンヘン音大独自に新設された課程Zertifikatsstudium Meisterklasseを受けることを提案して頂き両方を受験しました。その二つの課程を同時に受験することは、用意しなければならない曲目も多く、逃げ出したくなることもありましたが、セミナーで出会った大切な仲間たちのサポートもあり、無事に二つの試験を合格することができました。


今秋からずっと憧れていたミュンヘン音大で、それも大好きな師のもとでの勉強が始まります。一人の音楽家として誇れるように、これからたくさんの音楽家が生きた地で勉強ができる幸せを噛みしめながら精一杯努力して大きく成長していきたいと思います。


私にこのような大きな転機と夢と希望を与えてくれたミュンヘン国際音楽セミナーに心から感謝致します。