御子柴遥(洗足学園音楽大学大学院修了)

 

今回ミュンヘン国際音楽セミナーに参加し、海外でのセミナーなので不安なことがありましたが、ミュンヘンに着いてからは五感全てからひしひしと伝わってくるものが沢山あり、今振り返ると、何事にも代えがたい貴重な経験ができたと感じています。

 

セミナー会場のミュンヘン国立音楽大学はどの部屋も天井が高く、広々としていたので、音を出す環境が素晴らしく整っていて驚きました。その環境のせいか、レッスンの最中、はじめは緊張していましたが、徐々に音を出すのを楽しむことができました。練習室で練習していてもあっという間に時間が過ぎてしまい、足りないくらいでした。

 

シェーファー先生のレッスンは明るく、エネルギッシュで、先生ご自身が心から音楽を楽しんでいらっしゃるのだと、感じました。楽譜から情報をしっかりと読み取り、表現につなげるレッスンは、とてもいい勉強になりましたし、技術面では、ペダリングや指使い等、求める音によって適した奏法を指導して下さり、今まで勉強してきた内容とは違った方法で、とても参考になりました。また、「こんなときどうすればいいと思う?」と私の意見を尋ね、一緒に考え下さったのが、私にとって今まであまり経験のないレッスンでした。

 

ベッケラー先生のレッスンでは、その箇所に合った音色を出すための腕や指の使い方、を丁寧に教えて下さりました。先生の音色は温かみがあり、先生のお人柄がそのまま表れていて、とても心地の良い音色でした。細かく指導して下さりましたが、全体的な構成も考えながら指導をして下さったので、1回のみのレッスンでも、とても為になるレッスンとなりました。

 

お二方のレッスンを受け、修了演奏会までにものにするのは、なかなか難しかったのですが、その方法に変えることにより、それまでの音楽とは大分印象が変わり、良い演奏へとつなげるきっかけとなりました。

 

修了演奏会にいらして下さったお客様は、とても温かく、心から音楽を愛していらっしゃるのを感じましたし、そういった方々に対して演奏ができることが、演奏者にとって何よりの幸せなのだ、と改めて実感することができました。

 

私は学生を卒業している身ですが、今回学んだものを、自分の為にだけでなく、私の教えている生徒にもできる限り伝えていければ、と思っております。

 

最後になりましたが、レッスンをして下さったシェーファー先生、ベッケラー先生、現地でお世話になりました小長さん、朝島さん、一緒に参加した受講生の皆さんに感謝しております。ありがとうございました。