池邊 啓一郎(東京藝術大学4年)

見慣れない景色と、慣れない街の空気。
私は今回のミュンヘン国際音楽セミナーが初めてのヨーロッパへの旅でした。

約1週間のミュンヘンでの多くの体験は、今までの私の人生になかった新しい風で私の視界を開いてくれた、と私は感じています。
短い期間でしたが一番の印象はシェーファー先生の情熱的で知性溢れる音楽で、それは日本に帰った私の中でもずっと生き続けています。

今回のシェーファー先生による4回のレッスンでは、ドビュッシーやシベリウス、ブラームス、ショパン等豊かなバリエーションのレパートリーを用意していました。先生の音楽の様々な面を見聴きして、感じたいと考えたからです。
そしてどの作品においても、楽譜から何を想像することができるか、何を読み取り表現することができるか、ということの大切さを改めて実感することができました。

修了コンサート、受賞者記念コンサートではミュンヘンの聴衆の温かい空気の中、レッスンで感じた私の想いを伝えることができたと思います。

ショパンのバルカローレをシェーファー先生のレッスンで弾いた際、「船出というのは、人生の喩えだ」と仰っていました。また、人生の中で体験する喜びや苦しみが曲中に散りばめられていることも教えていただきました。
私の人生はまだまだ途中で、本当の喜びも、苦しみもまだまだわかっていないと思います。しかし、先生の音楽に触れ学んだことで、自分の音楽・人生の糧になったと確信しています。
これからもこうして少しずつ音楽を自分なりに深めていきたいです。

この素晴らしい体験をサポートしてくださった先生方や小長様、そして朝島様含め受講生友の会の皆様に心から感謝致します、ありがとうございました。