河島真悠(東京音楽大学ピアノ演奏家コース4年)

 

去年の夏のセミナーに引き続き、2度目のセミナー参加でした。前回の感動が忘れられず、緊張感もありましたが、それを上回るワクワク感を持ちながら臨みました。

 

今回の滞在では、ミュンヘンの街、住む人の優しさや陽気さも感じることができとても居心地の良さを感じました。また、美術館なども見学し、芸術の街としてのミュンヘンの魅力をより堪能する事が出来たように思います。

 

セミナーではベッケラー先生のレッスンを4回、シェーファー先生のレッスンを2回受けました。毎日レッスンがあり大変でしたが、とても充実した時間を過ごすことができました。今回のセミナーではどちらの先生にも、長い間練習してきた曲を中心にレッスンしていただきました。

 

ベッケラー先生のレッスンでは、美しい音で響かせるための様々なテクニックを細かく教えていただきました。また音楽とドイツ語の抑揚の関係性についても説明していただき、「音楽がしゃべるように演奏する」という事を実現できるようにアドバイスをしていただきました。レッスンを重ねていく度に自分の音が変わり、音楽が生き生きしていくのを感じる事が出来ました。

 

シェーファー先生のレッスンでは、作曲家の意図の通りに弾けているかが課題でした。「このスフォルツァンドはどのくらいの音量?」「頂点はどこ?」などの質問から、具体的でダイナミックな音楽の構成を描き出し、分かりやすくパワフルに教えてくださるレッスンでした。大胆な音楽に衝撃を受けながらも作曲家の意図や作品の流れをはっきりと掴むことができました。

 

普段の練習ではどうしても、ここが弾けない、指が回らない、などに意識がいってしまうのですが、そのせいで自分がいかに退屈な演奏をしていたかを反省せずにはいられません。

 

「自分が心から楽しんで音楽をする」

 

お二人の先生のレッスンや音楽に対する姿勢から一番感じた事です。レッスンで学んだこと、感じたことを大切に心に刻みたいと思います。

 

また今回は初めてのホームステイをさせていただきました。ホームステイを受け入れてくださったErhardさんは大変優しく、またお茶目な方でもあり、とても楽しく過ごさせていただきました。初めは自分のドイツ語能力で本当に大丈夫なんだろうか、とホームステイに応募させていただきながらもとても不安だったのですが、実際にErhardさんとお会いしてみると、本当に優しく笑顔の素敵な方で、私の拙いドイツ語もゆっくり聴いてくださり理解してくださいました。そのことがとても嬉しく期間中たくさんお話しをさせていただくうちに、不安だった気持ちも嘘のように消え、拙いながらもドイツ語を話せているんだという自信にもつながり、より一層ドイツ語の勉強を頑張ろうと思いました。

 

Erhardさんにはセミナーが始まる前から気にかけていただき、期間中もあらゆることに気を配っていただき、セミナーに集中した生活を送ることができました。本当にお世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

セミナー期間に少し体調を崩してしまうアクシデントもありましたが、周りの方々の優しいサポートのおかげで無事にやり遂げることができました。

 

最後になりましたが、この素晴らしいセミナーを受ける機会やホームステイを提供してくださるアカデミー、大きく優しい眼差しで見守り導いてくださる小長様、レッスンやセミナーで困った時に相談させていただいた朝島様、サポートしてくださった全ての方々に感謝しております。

 

ミュンヘンで学んだことを持ち帰り、充分に自分の糧にしたいと思っています。ありがとうございました。