瀬尾 菜月(東京藝術大学3年)


今回セミナーに参加させていただきました瀬尾菜月です。このセミナーに参加させていただいたのは2回目で、3年ぶりの参加でした。


前回は高校生だったので、自分が弾きたいと思う音楽を自由奔放に弾いているだけでしたが、現在大学3年になりただ弾きたいままに弾くだけでは通用しなくな り、毎日試行錯誤の連続で今年は思うとおり自分の音楽が表現できず苦しい日々が続いていました。何とかこの状況を脱出し、もっと自分が表現したいことをス トレートに出せたらと思い今回再びセミナーに参加させていただきました。今回はベッケラー先生とシェーファー先生のレッスンを2回ずつ受けました。私はドイツ音楽がとても大好きで今回のプログラムはブラームスが非常に多く、先生方にはブラームスを中心に見ていただきました。


ベッケラー先生のレッスンは前回も同じでしたが、私が弾くブラームスの音色と先生が弾いてくださる音色があまりにも違いすぎて衝撃を隠せず、先生が弾いてくだ さる音色にうっとりしてしまい、しばらく頭がボーっとしてしまいました。先生が弾いてくださる音楽はとても美しく、一音一音がビー玉のように艶やかで、それがブラームスらしい深い音色に包まれ、このような音楽が本当に心に刻まれる演奏なのだと確信しました。


シェー ファー先生のレッスンは雷が落ちてきたような感覚のレッスンでした。自分が考えていた音楽とは全く違う音楽を教えてくださり、衝撃的でこういった演奏がで きるんだ!!!と、新しい道が開けた感じがし、自分が悩んでいた物が吹っ飛んでいく気がしました。あの時に見つけた私の新しい表現はこれから演奏するにあたりとても助けになるものでした。


お二人の先生のレッスンを通して教えていただいたことが共通しておりそれが今の大きな課題であり、私の演奏が自由に表現できない原因だということがわかりました。先生方はたった2回のレッスンで私が長い間悩んでいた課題を見つけてくださり、これからの目標もはっきりと見えるようになりました。


レッスンももちろんですが、今回再びサロンコンサートに 出演させて頂けたことも私にとって大きな経験でした。大好きなドイツで音楽を演奏できる喜びがとても大きかったのですが、一方自分の気持ちがしっかり固まっていない状態が不安でした。しかし、沢山の方に聴いていただける機会を頂けたので少しでも私らしい音楽をお伝えできるよう演奏しました。様々なことを勉強させていただけたのでとてもプラスになりました。


そして最後に今回セミナーに参加していた方が少人数で皆年齢が近かったこともありすぐに親しくなり何度もご飯を食べに行きたくさんお話をすることができました。毎日皆に会えて色々な話をし、刺激をもらうこともできました。


今回本当に多くの事を学び、自分の中で気持ちが固まったので学んだことを活かし、少しでも目標に達することができるよう日本で頑張っていこうと思っています。